1998年の高値147.65は、米ドル/円にとって主要な指標となる。これは6月下旬に付けた2002年の高値から8%未満だ。最近の上昇ペースを考慮すると、すぐに試される可能性がある。この水準を上抜けすれば、過去30年以上で最高値となる。1990年の高値160.16は、強気筋にとって次の重要な目標値となるだろう。
米ドル/円 月足チャート
TradingViewでチャート作成
RSI(相対力指数)をみると、米ドル/円の急上昇が価格を維持できる可能性は高いだろう。RSIは月足で過去最高まで上昇して2014年後半の水準を上回り、少なくとも現時点ではダイバージェンスが起きる可能性は無い。
ただし、MACDが依然として上昇しているにもかかわらず、2015年の水準に到達していないことには注目しなければならない。価格は高値を更新しているが指標は高値を更新しておらず、ダイバージェンスが起きており、弱気のサインを示している可能性がある。第3四半期に入り、価格が2002年の高値を超えて維持できない場合、第2四半期の急騰がそのまま急落になる可能性がある。その場合、200日単純移動平均線が弱気筋にとって重要になるだろう。