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原油価格見通し:3カ月ぶりの安値。本日は一大消費国である中国の重要経済指標が発表

原油価格見通し:3カ月ぶりの安値。本日は一大消費国である中国の重要経済指標が発表

木全哲也, ストラテジスト

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このページの内容

※2023年3月15日11時15 分更新

原油価格見通し

  • 米国インフレ率は概ね市場予想通りとなり、利上げ観測を大きく変えるには至らず
  • 原油価格は、米銀行の破綻、FRB利上げによる米景気減速懸念から続落
  • 原油の一大消費国である中国経済指標(失業率、小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資)からの示唆は?

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原油価格は3カ月ぶり安値、大幅続落

昨日の米国株式市場は、過去数日の急落を受けて割安感が台頭したとの見方も一部にあり、反発した。ただし、米シリコンバレー銀行(SVB)に端を発した金融システム不安は依然として残っている。金融システム不安の広がりで、注目度が若干落ちていた米国消費者物価指数(インフレ率)は、コア指数の前月比は市場予想を小幅に上回ったものの、前年比では市場予想と一致する結果となった。インフレ圧力が根強いことが示唆されたものの、共に前月からの伸びが減速しており、利上げ観測を大幅に引き上げる結果にはならなかった。

株式市場は上昇した一方、原油価格は続落となった。OPECの月報にて、第2四半期の供給超過が示されたこと、米銀破綻や、昨日公表の米国インフレ率もFRBの利上げ観測を一段と低下させる内容ではなく、米国景気減速懸念等が重荷となった。

米FRBの金融政策、金融システム不安に加え、世界有数の石油消費国である中国の景気動向が、今後の原油価格動向の鍵となろう。13日に中国の全人代が閉幕し、今年の経済成長率の目標について5%前後に設定されたが、昨年末に「ゼロコロナ政策」を撤廃しており、今後の景気回復が期待されている。

原油価格動向:中国経済指標は強弱入り混じる

原油は昨年12月以降、1バレル当たり70.1ドルから82.60ドルのレンジでの取引となっており、下降レクタングルパターンを形成しているように見える。本日公表の中国経済指標は、失業率5.6%(前回:5.5%)、小売売上高(前年比)(予想3.5%)3.5%、鉱工業生産(前年比)2.4%(予想2.6%)、固定資産投資(年初来、前年比)5.5%(予想4.4%)となり、強弱入り混じる結果となった。これらの指標を受けた原油価格の反応は限定的になっているが、中国のゼロコロナ政策からの回復がこれから本格化していくことが予想される中、景気回復が順調に進んでいくか注目したい。原油の一大消費国である中国の景気回復が順調に進まないことが確認された場合、現在下降レクタングルパターンを形成している原油価格がサポートラインを下方ブレイクし、2021年12月後半の安値66.15、更には12月前半の安値62.46が視野に入ろう。

原油価格の日足チャート

Chart, histogram  Description automatically generated

資料:Trading ViewよりDailyFX Japanが作成

原油のトレード方法
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推薦者: 木全哲也
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--- DailyFX Japan著

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