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米国債利回りに連動しやすい金相場に強気のシグナル、投機筋はポジション変更

金、米国債利回り、利上げ観測、COTのポジショニング - トーキングポイント

  • アジア太平洋地域の相場下落を受け、金相場はほぼ横ばいで推移している
  • 米国債利回りは直近の高値水準に戻ったが、金相場は比較的堅調に推移 している
  • COTレポートからは、金相場が上昇し始めそうな気配がうかがえる
推薦者: Thomas Westwater
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今年の金先物相場は、2,000の大台を突破した3月に2022年の高値から急落するなど、乱高下する場面が多く見られる。3月以来、相場は約20%下落しているが、12日のアジア太平洋地域の取引では、ほぼ横ばいで推移している。特に、高インフレが続くとの見方が多い中、金トレーダーにとっては残念な1年となっている。しかし、インフレ抑制に向けて米連邦準備制度理事会(FRB)が予想以上に強い決意を示したことが、幾分か金相場の売り圧力を抑えている。

FRBは、物価安定のためには手段を選ばないという断固とした態度を示している。投資家は金融政策の転換点を見誤ったものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げに対する市場の予想は最も強まっているように見える。このことと、構造的にこれまでよりも高インフレな時代が迫っているように見えることが、物価上昇の背景にある。

多くの不確実性が残る中、市場には金先物相場の底入れを示唆するいくつかの注目すべき兆候がある。その一例が、米国債利回りと金相場の相関性である。金融政策に敏感に反応する米2年債利回りは現在、4.314%前後で取引されているが、その水準は9月に金相場が数年来の安値1,614.92を付けた際の水準である。しかし金相場はその安値水準にはとどまらず、上昇に転じた。2年債利回りが9月の高値付近まで上昇しているにもかかわらず、金相場は9月安値から約3%高い1,633の水準付近にとどまっている。

これは、金先物市場のセンチメントの改善を示唆している。さらに、FRBの利上げサイクルがピーク(到達点)に達するのは間近と市場が判断し、国債への投資意欲が戻れば、利回りは低下する可能性が高い。そうなれば、利子がつかない資産である金の環境はかなり改善され、再び輝きを取り戻す準備が整ったように見えるだろう。

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金相場 対 米2年債利回り - 日足チャート

資料:TradingView

投機筋はすでにこの取引に向けたポジションを取り始めている。米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した最新のCOT(Commitments of Traders)レポートによると、金の投機筋は買い建て(ロング)を17,145枚増やした一方、27,330枚の売り建て(ショート)を決済し、ネットロングポジションは約9万枚となった。これは9月上旬以来最大のネットロングポジションに過ぎないが、ポジティブな兆候である。早く動くトレーダーが最大のリターンの土壌を作るものである。

金相場と投機筋の買い建て/売り建て(COT)の推移 - 日足チャート

資料:TradingView

--- DailyFX.com アナリスト トーマス・ウェストウォーター著

ウェストウォーター氏に連絡するには、Twitter で @FxWestwater までお願いいたします。

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