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ドル円(USDJPY)の取引戦略

ドル円(USDJPY)の取引戦略

石川順一, IG証券シニアマーケットアナリスト

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ドル円(USDJPY)の取引戦略

【サマリー】

  • ドル円は新たなレジタンスの水準を見極める状況にある
  • 今週の変動要因は引き続きアメリカの経済指標となろう
  • 上昇局面と反落局面でそれぞれ注目しておきたいチャートポイントは?
  • ドル円の売買を仕掛けるタイミングとポイントについて

ドル円の展望: トレンドは経済指標の内容次第

拡大傾向の日米利回り格差

現在、ドル円(USDJPY)の上昇をけん引しているのは、米金利の上昇とそれによる日米利回り格差の拡大である(下チャートの赤ゾーンを参照)。

その米金利は、今週も重要経済指標の内容により上下に振れる展開が予想される。

根強い政策修正の思惑を受けて、日本国債の長期金利はイールドカーブ・コントロール(YCC)の上限である「0.5%」以上で推移する状況が続いている。

しかし、アメリカの2年債、5年債そして10年債の各利回りの上昇幅が拡大していることで、むしろ日米の利回り格差は拡大の傾向にある。

利上げの長期化について、米債市場は急速に織り込んでいる。

しかし、1月の “強い” 物価指標を受けてアメリカのインフレリスクが再燃している。このタイミングで、今週以降発表されるアメリカの重要経済指標で予想以上の内容が続く場合は、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化の可能性が米債市場で強く意識されるだろう。

それゆえ強い経済指標は、もう一段米金利を押し上げる要因となり得る。

米金利のさらなる上昇は、ドル円の上昇を促す要因となろう。

さえない米経済指標が続けばドル円の反落を警戒

上で指摘したとおり、短期間で米金利の上昇幅が急速に拡大しているということは、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化の可能性が急速に織り込まれている、ということである。

よって、今後発表されるアメリカの重要経済指標で予想以下の内容が続けば、「米金利の上昇が一服→米金利の低下」という展開が予想される。

このケースでは、ドル円の反落を想定しておきたい。

日足:22年10月~

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ドル円の取引戦略

アメリカの経済指標次第でドル円のトレンドが左右される可能性が高いことを考えるならば、今週は状況に応じてロング戦略(米ドル買い/円売り、以下では“短期買い”)とショート戦略(米ドル売り/円買い、以下では“短期売り”)を柔軟に使い分けたい。

短期買い戦略1

トレンドフォローの基本に従うならば上昇の局面、例えば今日の上昇を止めた136.55レベルの突破を確認した後に短期の成行買いを考えたい(15分足チャートを参照)。

トレンドフォローとテクニカルを重視するならば、22年の最高値151.94レベルと今年1月の安値127.22レベルの38.2%戻しの水準136.66レベルの突破を確認してから、短期の成行買いを考えたい(日足チャートを参照)。

短期買い戦略2

指値で短期の買いを考える場合、まずは136.00レベルでの状況を見極めたい。この水準は、先週24日安値の134.05レベルと27日東京時間の高値136.55レベルの23.6%戻しにあたる。東京時間の反落局面では、23.6%の上で相場が反発した。

しかし、ドル円は短期間で上昇幅が拡大してきた。ゆえに、反落の局面でも変動幅が拡大する可能性がある。この点を重視するならば、レジスタンスからサポートへの転換ムードが見られる135.40レベル、半値戻しの135.30レベル、もしくは24日NY時間の下ヒゲの安値水準135.20レベルでの指値買いを考えたい(15分足を参照)。

ロング戦略の注意点

ドル円が135.20-40のゾーンをブレイクした後、反発の局面でこのゾーンがレジスタンスとして意識される場合は、下落リスクを意識したい。

一方、思惑通りにドル円が上昇しても、200日MA(今日現在137.14レベル)で反落する可能性がある(日足チャートを参照)。ドル円は月初来で4%超も上昇している(2月27日16時時点)。山高ければ谷深し。早目のポジション清算を心掛けたい。

米ドル/円 混合
データ提供:
の顧客はネットロングです。 の顧客はネットショートです。
変動 ロング ショート 建玉
日次 -2% 2% 0%
週次 12% -16% -6%
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短期売り戦略1

短期の成行売りを考える場合は、ドル円の上昇が136.50-60ゾーンで止められたこと、またはリトレースメント23.6%の完全な下方ブレイクしたことを確認することが重要となろう。

また、上で述べた135.20-40ゾーンの “レジスタンス転換” を確認した後か(15分足チャートを参照)、ドル円の下落幅が拡大し、2月下旬以降相場をサポートする局面が見られる134.00のブレイクを確認した後に、短期の成行売りを仕掛けるという選択肢もある(日足チャートを参照)。

後者のケースでは、21日MA(132.71 レベル)までの下落を想定しておきたい。

短期売り戦略2

指値の短期売りを考える場合は、200日MAでの反落を想定したトレードを意識したい。

一方、ドル円が200日MAをも突破する場合は、昨年12月に何度も上昇を止めた138.00レベルで仕掛ける選択肢も考えておきたい。

ショート戦略の注意点

ドル円は上昇トレンドにある。よって、ショート戦略はロング戦略以上に慎重かつ短期でのトレードを心掛けたい。

ドル円のチャート

チャート:TradingView / 15分足(2月23日欧州タイム~)

ドル円のチャート

チャート:TradingView / 日足:22年10月~

注記事項

こちらの分析記事は情報提供のみを目的として作成されたものであり、特定の金融商品や銘柄を推奨するためのものではありません。掲載された内容の正確性および安全性についての保証は致しかねます。掲載された価格、数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。こちらの分析記事の記載内容を参考としたいかなる損失および損害について、DailyFX及び筆者は一切の責任を負うものではありません。無断での複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

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