ユーロ円の短期展望と売買のポイント
【サマリー】
- ユーロ円は現在トライアングルの攻防となっている
- ドル円の反発とユーロドルの底堅さにより今のユーロ円はトライアングルの上限をトライするムードにある
- ユーロ円の買い(ユーロ買い/円売り)を仕掛ける場合に注目しておきたいチャーポイント
- ユーロ円の売り(ユーロ売り/円買い)を仕掛ける場合に注目しておきたいチャーポイント
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ユーロ円 現在の焦点は?:トライアングルの上限をトライするシグナル
今日のIG為替レポートでは、ユーロ円について取り上げた。
そこで指摘したことは、現在のユーロ円がトライアングルの攻防となっていることである。
ドル円の下落がひとまず止まっていることで、今のユーロ円はトライアングルの上限を視野にジリジリと上値をトライするムードにある。このラインは今日現在、146.27レベルで推移している。
IG為替レポートで指摘した21日線(MA/今日現在145.80レベル)の突破は、トライアングルの上限をトライするシグナルとなるだろう(詳細はこちらを参照)。
ユーロ円のチャート
チャート:Trading View 日足(今年8月~)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | -9% | 0% | -3% |
週次 | 17% | -22% | -11% |
売買のポイント:ユーロ円のロング(ユーロ買い/円売り)のケース
では、21日線をトライするシグナルとして注目すべきチャーポイントはどこになるだろうか?
この点について1時間足チャートで確認すると、145.50レベルがサポートからレジタンスへ転換するムードが高まっている。テクニカルの面では、フィボナッチ・エクステンションの100.0%戻しが145.65レベルにあたる。よって、21日線トライのシグナルとして注目すべきは、145.50-65レベルの突破となろう。
トレンドフォローを重視し、ユーロ円で「ユーロ買い/円売り」を仕掛けるなら、上で指摘した145.50-65ゾーンの突破を確認したい。
ユーロ円の上値トライの可能性についてさらに確証を得たい場合は、145.50-65ゾーンの “サポート転換” も確認することが重要となろう。
これら二つの状況が確認される場合は、ユーロ円の21日線トライを想定したい。
21日線のレベルでは反落(何度トライしても突破に失敗する展開)を警戒したい。よって、一度ユーロ円のロングポジションを清算することを考えたい。
再びロングを仕掛けるならば、ユーロ円の21日線ブレイクを確認してからにしたい。
ユーロ円が21日線の突破にも成功する場合は、トライアングルの上限が推移している146.27レベルまでの上昇を想定しておきたい。
そしてこのライン(トライアングルの上限)で反落する可能性を意識し、21日線ブレイク後に仕掛けたユーロ円のロングポジションを清算するのがベターな取引戦略と考える。
ユーロ円のチャート
チャート:Trading View 15分足(11月2日~)
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売買のポイント:ユーロ円のショート(ユーロ売り/円買い)のケース
一方、上で述べたレジスタンスゾーン(145.50-65レベル)のトライに何度も失敗する場合は、ユーロ円の下落を想定してショート(ユーロ売り/円買い)を考えたい。
実際にユーロ円が下落する局面では、フィボナッチ・リトレースメントと半値戻しの水準の攻防に注目したい。
上で述べたレジスタンスゾーンでの反落でもユーロ円の下落に確証が持てない場合は、リトレースメント23.6%の下方ブレイクがその確証を得るための鍵となろう。
この状況(23.6%の下方ブレイク)が確認される場合、ユーロ円のショートを仕掛ける手もある。
ユーロ円のショートポジションを清算する水準のひとつとして注目したいのが、半値戻しの144.45レベルである。すぐ上の水準144.60レベルで反転する展開が確認されていることを考えるならば、144.60台でショートポジションを清算することも考えておきたい。
ユーロ円の半値戻しブレイクとその後に半値戻しの ”レジスタンス転換” が確認される場合は、リトレースメント76.4%の水準144.20までの下落を想定し、新たにユーロショートを仕掛けることを考えたい。
ユーロ円のチャート
チャート:Trading View 15分足(11月2日~)