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ドル円は米金利にらみの展開が続く/ユーロドルの焦点はECB理事会

ドル円は米金利にらみの展開が続く/ユーロドルの焦点はECB理事会

石川順一, IG証券シニアマーケットアナリスト

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このページの内容

低下基調の米金利 外為市場では米ドル安の圧力が高まる

【サマリー】

  • 米債市場では利回りが低下基調を維持している
  • 米金利の低下を受け外為市場では米ドル安の圧力が高まっている
  • ドル円は146円ブレイクならば下落幅の拡大を警戒する局面にある
  • 欧州中央銀行(ECB)理事会の焦点とユーロドルのチャートポイント
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・米金利の低下と米ドル安

26日の米債市場でも利回りが低下した。

10年債利回り(長期金利)は、一時4.0%を割り込む局面が見られた。2年債利回りも低下基調を維持し、4.37%台まで低下する局面が見られた。ドル円(USDJPY)と高い相関関係にある5年債利回りも4.1%台へと低下した。

米金利の低下基調は、外為市場で米ドル安の圧力を高めている。

米ドル相場のトレンドを示すドルインデックスDXY)は、5週間ぶりの安値水準となる109.63レベルまで下落幅が拡大している。米金利の低下が続く場合、ドルインデックスはレジスタンスからサポートのポイントへ転換した108.00をトライすることが予想される(週足ベース)。

米金利とドルインデックスのチャート

チャート:Trading View 5分足(26日以降)

・米経済指標とドル円の下値ポイント

目先、最大の注目イベントは、来週1~2日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)である。しかし、その前に発表される重要な経済指標で米金利は上下に振れる可能性がある。

今日は7-9月期の実質国内総生産(GDP速報値)が発表される。さえない内容となれば、米金利にはさらに低下の圧力がかかることが予想される。

このケースでは、米ドル安の加速を想定しておきたい。ドルインデックス(DXY)は、上で述べた108.00レベルを視野に下落幅の拡大を予想する。

一方、ローソク足の実体で21日線(MA/146.81)を完全に下抜けているドル円(USDJPY)は、サポートポイント146.00のブレイクを想定しておきたい。

ドル円が146円を下方ブレイクした後、この水準がレジスタンスへ転換する場合は、下落幅が拡大するシグナルと捉えたい。

また、ドル円が145円台の維持にも失敗する場合は、9月に相場をサポートした142.00レベルを視野に下落幅が拡大する可能性が高まろう。

ドル円のチャート

チャート:Trading View 日足(今年7月以降)

米ドル/円 混合
データ提供:
の顧客はネットロングです。 の顧客はネットショートです。
変動 ロング ショート 建玉
日次 -2% 2% 0%
週次 12% -16% -6%
IGクライアントセンチメント:ドル円
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ユーロドルとECB理事会の焦点

・ECB理事会の焦点

27日に欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。0.75ポイントの利上げについて市場は織り込み済み。ゆえに、今回の理事会の焦点は今後の利上げペースにある。

次回の12月理事会での利上げ幅については、現時点で0.5ポイントと0.75ポイントで予想が割れている。

米金利の低下に伴い米ドル安の圧力が高まるなか、ラガルド総裁がインフレリスクに警戒心を示す場合は、12月も0.75ポイント利上げの可能性が意識されることで、ユーロドルEURUSD)はもう一段高の展開となる可能性がある。

また、今回のECB理事会では、量的引き締め(QT)について協議が行われる可能性がある。実際のQT開始は来年になると思われるが、どのようなプロセスで実行していくのか?については、今後のECB理事会の焦点となろう。

ユーロ/米ドル 弱気
データ提供:
の顧客はネットロングです。 の顧客はネットショートです。
変動 ロング ショート 建玉
日次 -1% -4% -3%
週次 4% -10% -5%
IGクライアントセンチメント:ユーロドル
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・ユーロドルのチャートポイント

ユーロドルの動きを確認すると、9月28日に反転して以降、短期サポートラインを形成しながらレジスタンスラインの突破に成功。さらに昨日は、パリティ水準(1.0)をも難なく上方ブレイクしている。

このタイミングでECB理事会(ラガルド総裁の会見)がユーロ買いイベントとなる場合、ユーロドルは半値戻しの水準1.0075レベルをも突破するだろう。そして9月12~13日に相場の上昇を止めた1.02レベルのトライおよびブレイクとなるか?この点が焦点として浮上するだろう。

なお、この時の日足ローソク足は、長い上ヒゲが示現している。2日連続での上ヒゲは、1.02レベルでのユーロ売りの強さを示している。

一方、ECB理事会がユーロ売りイベントとなる場合、または強い米経済指標を受け「米金利の反発→米ドルの買戻し」の展開となれば、ユーロドルは調整の反落を想定しておきたい。

反落の局面でパリティ水準(1.0)の維持に失敗する場合は、昨日の安値0.9943レベルの維持が焦点となろう。

この水準(0.9943レベル)をも下方ブレイクする場合は、レジタンスとして意識され続けてきた50日線(MA/0.9891)が、サポートへ転換するかどうか?この点が焦点として浮上しよう。

ユーロドルのチャート

チャート:Trading View 日足(今年6月以降)

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