今週の注目トレード:NYダウのショート
2024 04 03, 午前 02:59 +00:00※2024年4月3日13時32分更新
インフレが米国経済に再び忍び寄っており、利下げ期待を後退させる可能性がある中、1日に史上最高値を更新し、心理的水準40,000の大台に近づいているNYダウには弱気なダイバージェンスが発生している。NYダウの短期的な下落を予想する。
ダウ平均は短期的に反落すると予想し、ストップロス(逆指値)を40,100、下値目標水準を38,550としたい。
前回のトレード結果:ドル/円のショート
日銀がタカ派寄りに政策転換すると考え、ドルが円に対して弱くなると見て、3月中旬にドル/円をショートにした。日銀の姿勢は想定通りに変化したものの、驚いたことに円安が続いた。149.11でエントリーし、ストップロスは152で設定していた。ここ数週間は小動きにとどまっており、価格は依然としてストップロスを下回る水準で推移しているため、ストップロスは当初のままにしている。
ドル/円 日足チャート
資料:IGTV
前回のトレード結果:英ポンド/ドルのショート
先週は英ポンドが対ドルで下落すると予想し、英ポンド/ドルを1.2680でショートにした。この取引は2日、1.2520近辺で目標価格にかなり近づいたため、ストップロスを少なくともエントリー水準まで戻して、リスクのない取引に調整しようと考えている。現時点であれば利益を得られるし、目標価格に達するのを待つこともできる。
英ポンド/ドル 日足チャート
資料:IGTV
今週のトレード機会:NYダウのショート
今週はダウ平均をショートにするが、これはややリスクの高いトレードである。というのも、1カ月前に上昇トレンドにあるS&P500種株価指数で同様のショートトレードを試みたが、うまくいかなかった。トレンドに逆らうトレードはリスクを伴う。
しかし、ダウ平均は1日に心理的水準40,000のすぐ下で史上最高値を更新した。キリのよい数字がレジスタンスとなっていることと、1日にRSIで弱気のダイバージェンスが発生したことを支えに、ダウ平均は下げに転じると考えている。弱気のダイバージェンスはしばしば相場が逆方向に修正されることを示し、7割の確率で少なくとも短期的に主要トレンドに逆らう動きとなると言われている。
また、3月の米購買担当者景気指数(PMI)では製造業に改善の兆しが見られたことから、米国債利回りは上昇し、インフレへの懸念が再びくすぶっている。ファンダメンタルズ面からも株価を押し下げる要因が確認される。とはいえ、下落は限定的と考えているため、ダウ平均が39,700近辺まで反発したらショートにしたいと考えている。ストップロスは40,100前後、下値目標水準は38,550付近とする。
NYダウ 日足チャート
資料:IGTV
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