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米ドル見通し:レジスタンス試す展開、パウエル議長講演を受けて

米ドル見通し:レジスタンス試す展開、パウエル議長講演を受けて

Manish Jaradi, ストラテジスト

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このページの内容

※2023年8月28日17時34分更新

米ドル見通し:対ユーロ・英ポンド・豪ドル

  • 米ドル指数は、パウエル議長がさらなる引き締めの可能性に言及した後、重要なレジスタンスを試している
  • 今週に控える重要な米経済指標の発表を前に、米ドルは全般的に上昇の勢いは衰えている
  • ユーロ/ドル、英ポンド/ドル、豪ドル/米ドルの見通しと注目すべき主要水準とは?
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26日のジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、インフレ率を目標の2%まで低下させるため、必要に応じて追加利上げに動く用意があると言及したことを受け、米ドルは他の通貨に対して上昇基調を維持する展開となっている。

日米欧の主要中央銀行トップらが参加した国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、インフレが高止まりしているとして追加利上げの可能性を指摘するなど、ややタカ派的なトーンを示した。しかし、パウエル議長は物価上昇圧力が緩やかになっていることも認めており、FRBはさらなる引き締めを実施するかどうか慎重に判断すると述べた。

パウエル議長は、インフレ率がすう勢的な成長以上の伸びを示した場合、インフレ率がさらに高進するリスクにさらされる可能性があり、追加引き締めが正当化される場合があると述べた。米国の経済指標はここ数カ月、上振れる内容を示しており、エコノミックサプライズ指数は2年ぶり以上の高水準を記録している。最近の米鉱工業生産、小売売上高、住宅着工件数の好調ぶりは、今四半期の経済活動が回復していることを示している。詳細については、8月24日付記事「米ドル見通し:頭打ち? 米PMIへの過剰反応が物語る市場ムード」をご覧ください。市場が織り込む、FRBが11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で25ベーシスポイントの引き上げを実施する可能性は、1週間前の33%から50%程度に上昇している。

市場の関心は今、米国の製造業とサービス業の購買担当者景気指数(PMI)、コアPCE(個人消費支出)価格指数、雇用統計に移っている。経済活動や物価上昇圧力に減速の兆候が見られれば、11月の利上げ観測が後退する可能性がある。

米ドル指数 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

日足チャートを見ると、米ドル指数は先週金曜、5月の高値104.70という重要なレジスタンスで、市場の迷いを示すチャートパターンである同時線が示現した。14日RSI(相対力指数)は70近辺にある。70は、2023年に入ってから2度、下落のきっかけとなったエリアだ。とはいえ、先週の安値103.00という当面のサポートを割り込まない限り、上昇の勢いが消失することはないだろう。

ユーロ/米ドル 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

ユーロ/米ドル:かなり強いサポートエリアを試す展開

ユーロ/米ドルは、200日移動平均線というかなり強いサポート近辺でもみ合っている。この水準は、右肩上がりのチャネル下端と重なり、また5月の安値1.0630をわずかに上回っている。広範な上昇圧力を維持するためには、1.0600-1.0800を上回る水準で推移する必要がある。14日RSI(相対力指数)は、過去に反発を示唆した水準で推移している。とはいえ、前回の記事で指摘したように、ユーロ/米ドルは、当面の下落リスクを後退させるには、初期のレジスタンスである1.0900-1.0950を超えて上昇する必要がある。

英ポンド/米ドル 日足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

英ポンド/米ドル:レンジ下限を試す

英ポンド/米ドルは先週、8月10日の高値1.2820という重要なレジスタンスを試したものの、突破には至らなかった。これは数カ月にわたる上昇トレンドが一服するシグナルだと言える。詳細については、8月23日付記事「英ポンド見通し:上昇一服の兆し? 対ドル・ユーロ・円での値動き」をご覧ください。

価格は現在、今月のレンジ下限である1.2600-1.2800を試している。この下限エリアには89日移動平均線、日足チャートの一目均衡表の雲下限、そして6月末の安値1.2600も含まれる。その下には200日移動平均線と5月の安値1.2300がサポートとして控えている。1.2300を下方ブレイクした場合のみ、より広範な強気局面が脅かされるリスクにつながるだろう。

豪ドル/米ドル 4時間足チャート

チャート作成:マニッシュ・ジャラディ、資料:TradingView

豪ドル/米ドル:下降トレンド一服の兆し

豪ドル/米ドルは、6月を始点とする下降ピッチフォークチャネルの中央線と2023年末から続く下降トレンドラインという重要な収束サポートを上回る水準を引き続き、維持している。先週金曜の高値0.6440を上方ブレイクすると、先週の高値0.6590に向けて上昇する可能性が開かれる。0.6590-0.6600を上抜ければ、当面の下落圧力が薄れるだろう。このブレイクを達成すれば、4時間足チャート上の200期間移動平均線(現在0.6600付近)に向けて値を切り上げる展開につながる可能性が出てくる。

--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著

ジャラディ氏に連絡するには、Twitterで @JaradiManish までお願いいたします。

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