


前期末には、ドル高・金利高・株安・リスク選好の流れの大きな変曲点を迎えたように思われる。長期的な展望は前半のテーマを支持し続けるように見えるが、調整は起こるものだ。最近のトレンドが調整されたことで、マーケットは最悪の事態は脱したと考えている可能性さえある。
何はともあれ、一歩一歩進んでいきたいと考えている。とりあえず、ドルが下落する一方で、株と債券の徐々な回復が予想される。S&P500は4200前後まで上昇し、30年物超の債券は160以上まで上昇する可能性がある。ドル指数は数年来のレンジの中で100の水準に向かって緩やかに戻る可能性がある。
S&P500は必ずしも大いに注目に値する水準からの反発ではないが、値動きとセンチメントは、今のところ最悪の事態に達したことを示唆している。
S&P500週足チャート

出所:TradingView
30年物は2018年の安値をつけ、上昇に転じたことから、ウォッシュアウトに達したことがうかがえる。
30年物超長期国債 週足チャート

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数カ月のレンジ外に留まらなければ、ドル指数が売られることになる。
ドル指数月足チャート

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