バブル後高値、東証株価指数(TOPIX)、日経平均株価、構造変化―トーキングポイント
- 個人投資家が日本株に弱気。一段高を示唆?
- 循環的・構造的変化が日本株をサポート
- このような中、日経平均株価・TOPIXのテクニカル面の動きは?



東証株価指数(TOPIX)はバブル後高値を更新した。1990年8月以来33年ぶりである。日経平均株価もバブル後高値は更新していないものの、3万円の大台に迫っている。今後の日経平均株価及びTOPIXの見通しは?今までの上昇とは違う変化の兆しが確認できる。
TOPIX & 日経平均 月足チャート

資料:Trading View
日本株の好材料:日本株の変化
- 日本銀行による当面の金融緩和環境維持が見込まれること
- 東証証券取引所(東証)によるPBR1倍割れ企業への改善要請
- インバウンド需要への期待
- 賃金上昇の兆し
日本株投資家売買動向:強気
日本の循環的な好材料及び構造変化の兆しを受け、日本株は上昇しているものの、個人投資家は日本株を売り越している。個人投資家が今後の日本株に対して弱気であることを示唆している。このことは、最近の日本株の上昇には過熱感がなく、一段と日本株が上昇する可能性がある。

資料:BloombergよりDailyFX.comが作成。
東証株価指数(TOPIX):一段高を見込む
TOPIX週足チャートで、9、20、50、200期間移動平均線が上向きかつ、上から順に並ぶ強気の「パーフェクトオーダー」が成立。RSIは67と高水準であるものの、買われ過ぎを示唆する70を下回っており、一段高を見込む。心理的節目である2,200、更に上昇の勢いに衰えが見られない場合、昨年3月からのレンジ相場の幅に基づく2,242.41が視野に入る。
東証株価指数(TOPIX)週足チャート




資料:Trading View
日経平均:2021年9月高値が視野
昨年夏以降のレンジ相場を上方ブレイクし、一段の上昇トレンドが鮮明になった。日本株の過熱感がまだ見られないことを勘案し、一段高を見込む。日経平均株価(先物)は2021年9月高値:30,620円が視野に入る。
日経平均株価先物週足チャート

資料:Trading View



-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著