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アルゼンチン通貨急落の影響:南アフリカランド・トルコリラ・メキシコペソ見通しとは

アルゼンチン通貨急落の影響:南アフリカランド・トルコリラ・メキシコペソ見通しとは

木全哲也, ストラテジスト

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このページの内容

南米アルゼンチンの大統領選挙の予備選の結果を受け、アルゼンチン金融市場の緊張が高まっている(「アルゼンチンショック」)。他の新興国、そしてグローバルへ問題は波及するのか?南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソの見通しとは

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サマリー

  • 通貨アルゼンチンペソ、大統領選の予備選の結果を受け急落
  • アルゼンチン固有の問題に留まり、グローバルへの波及を見込まず
  • トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドの今後の見通し

アルゼンチン通貨切り下げ

南米アルゼンチンの大統領選挙の予備選(13日実施)で、アルゼンチン版ドナルド・トランプとも言われるミレイ氏が予想外に首位になった。同氏は経済の「ドル化」、中央銀行の廃止等、過激な政策を訴えている。予想外の結果を受け、アルゼンチン金融市場に対する圧力が高まっていることに対応し、アルゼンチンの中央銀行は、公式為替レートを18%切り下げ(1ドル=350ペソ前後)、主要金利を21ポイント引き上げて118%とし、「アルゼンチンショック」が発生している。

通貨急落、金利の大幅引き上げを受け、アルゼンチンでは輸入物価を通じて更なるインフレ急進、景気に下押し圧力が掛かることが想定される。

アルゼンチンの問題が同国固有の問題にとどまるか、今後グローバルに波及していくかは注視する必要がある。アルゼンチンは、もともとファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が脆弱であり、以前から問題のある国と投資家の間で見られていたこと、大統領選挙というアルゼンチン固有のイベントに絡んだショックであることから、筆者は「アルゼンチンショック」の影響はグローバルに波及しないと見込んでいる。

ただし、他の新興国通貨の急落を引き起こすような波及が見られた場合は注意が必要である。その場合、世界的な信用リスクの高まりを受け、金融市場に大きな影響を及ぼす可能性がある。為替介入の原資となる外貨準備高が少ない等、ファンダメンタルズが脆弱な新興国の通貨に影響が波及するかにまず注目が必要である。例えばトルコがあげられる。ファンダメンタルズが脆弱な国の通貨安が進展した場合、

  1. 通貨を下支えするために、外貨準備を用いて為替介入(新興国通貨買い米ドル売り)
  2. 新興国の米ドル建債務の原資となる外貨準備(新興国が保有している米ドル等)が急減
  3. 新興国の米ドル建債務の不履行の可能性が高まり、利回りが急上昇
  4. 他の米ドル建債券の利回りがつられて急上昇
  5. 世界的な信用リスクの高まりを受け、リスクオフの流れが強まる

といった経路で「アルゼンチンショック」の影響が波及する可能性があり、今後の状況について注視することが必要であるものの、メキシコペソ、南アフリカランド、トルコリラの今後の見通しとは。詳しく見てみたい。

南アフリカランド/円の見通し

南アフリカランド/円は、日足チャートで、下落トレンドへの転換を示唆する「ダブルトップ」パターンが示現後、ZAR安JPY高が進展している。2022年6月から2023年5月の南アフリカランドの値動きに基づいたフィボナッチリトレースメント38.2%水準の7.635レベルを下方ブレイクし、同水準がレジスタンス転換している。

テクニカル面で弱気シグナルが点灯しており、「アルゼンチンショック」の影響が波及しやすことに加え、ロシアへの武器供与疑惑に伴う制裁措置への懸念、主要貿易相手国である中国の景気が低迷しており、南アフリカランド安の継続を見込む。南アフリカランド/円は、7月7日安値7.432レベルへの下落が視野に入る。

ZARJPY日足チャート

A screen shot of a graph  Description automatically generated

資料:Trading View

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トルコリラ/日本円の見通し

1TRY当たり5.00JPY近辺までトルコリラ安が進展した後、緩やかなトルコリラ高円安が進展している。テクニカル面では、トルコリラ高に向けたシグナルが出始めている。日足チャートで、MACDラインは上向きかつ、シグナルラインを上回っており、TRY高トレンドに転換しつつあることを示唆している。RSIは、50を超え、トルコリラ高への転換を示唆している。

しかしながら、トルコリラは外貨準備が少なく「アルゼンチンショック」の影響を受けやすい。加えて、高いインフレ率に比べ、トルコ中銀の利上げが限定的なものにとどまっており、トルコ中銀の信用が失墜している。8月24日にトルコ中銀が金融政策決定会合を開催するが、トルコ中銀が大幅利上げを実施し、インフレ抑制のための金融引き締めスタンスが明確にならない限り、トルコ中銀の信用回復は難しく、心理的節目である5.50レベルを超えてTRY高が進展する可能性は低いと見込む。

TRYJPYチャート

A screen shot of a graph  Description automatically generated

資料:Trading View

メキシコペソ/円の見通し

メキシコペソの対円の日足チャートは、3月後半以降、連続する高値と安値が切り上がっており、上昇圧力が強いことを示唆している(ダウ理論)。MACDラインがシグナルラインを上抜ける強気の「ゴールデンクロス」が成立している。現在は7月5日高値8.511レベル一時更新したもののその後反落している。終値ベースで更新した場合、「アルゼンチンショック」の影響は注視する必要があるものの、経済的に結びつきの強い米国景気が底堅く推移する中、更に上昇の勢いが鮮明化することを見込む。

日米の中央銀行の利上げ終了/緩和環境継続が視野に入る中、8.511レベル更新後、2014年11月高値8.721レベルが視野に入る。

MXNJPY日足チャート

A graph of stock market  Description automatically generated

資料:Trading View

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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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