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ジャクソンホール会合後、対ドルで売られた円に下落圧力、日経平均は下落継続か?

ジャクソンホール会合後、対ドルで売られた円に下落圧力、日経平均は下落継続か?

このページの内容

円、ドル/円、FRB、ジャクソンホール、日経平均 - アジア太平洋地域の市場オープン

  • 過去24時間、ドルの上昇に伴い円は下落
  • ジャクソンホール会合後、日銀のハト派的姿勢が円の重しに
  • 今週の米雇用統計発表を前に、日経平均は軟調に推移
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8月30日のマーケットレポート -ドル高進行に伴い、円は下落

29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は、主要10カ国(G10)通貨の中で米ドルに対するパフォーマンスが最も悪かった。先週、材料視されたファンダメンタルズ的な脆弱性が引き続き重しとなった。この日は目立った経済指標などのイベントリスクがなく、金融市場は静かな1日だった。このため、トレーダーはジャクソンホール会合(年次経済シンポジウム)を消化し、その後、自らのポジションを再調整することができた。

先週金曜、ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、40年ぶりの高インフレの抑制を優先する姿勢を改めて明示した。また、そうすることで経済活動の減速という痛みを伴うかもしれないとも指摘した。その結果、市場ではタカ派的な姿勢が続くとの見方が強まり、2023年にFRBが政策転換するとの観測は後退し続けている。

ここで円に話を戻そう。現時点で日銀は、G10諸国の中で唯一のハト派である。先週、市場はタカ派的なFRBに注目していたため、円相場は脆弱なままだった。さらに、アジア太平洋地域の市場は、パウエル議長のジャクソンホール経済シンポジウム講演中は取引時間外だった。週明け29日に円に対してドルが上昇したのは、ほとんどがアジア太平洋地域の取引時間中だった。アジア太平洋地域の投資家がこのニュースを消化していたためと思われる。

ドル/円 テクニカル分析 - 日足チャート

29日の外国為替市場でドルは円に対し、7月中旬以来の高値で取引を終え、137.65のレジスタンスポイントを上回った。現在の2022年高値である139.391まであとわずかというところまで来ている。このポイントは、重要なレジスタンスに位置付けられている。このポイントを上抜けると、フィボナッチ・エクステンション78.6%の水準140.63に向けて上昇トレンドが再開される可能性がある。一方、重要な下値サポートは38.2%の水準135.37になると見られる。

ドル/円のトレード方法
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USD/JPY Technical Analysis Daily Chart

資料:TradingView

8月30日のアジア太平洋地域の市場

30日のアジア太平洋地域の取引時間帯は29日と同様、重要な経済指標などのイベントリスクはほとんどない。このため、トレーダーは通常のリスク選好投資に集中し、恐らく今週金曜に発表される米雇用統計を前にしたポジションを取る動きとなるだろう。労働市場のひっ迫を示す兆候が強まれば、FRBのタカ派的な政策継続との見方を支え、米ドルにとって有利な状況となるだろう。このことはセンチメントに良い影響を与えず、日経平均株価をリスクにさらすことになる。

日経平均 テクニカル分析 - 日足チャート

日足チャートでは、日経225先物は8月17日の高値(29,230)から約4.1%低下している。20日単純移動平均線(SMA)を下抜けしたことが確認されたが、ヒゲの長い十字線(同時線)のローソク足パターンが示現した。これは売り手と買い手の迷いを示している。価格は以前、サポートとして機能していた2021年9月からの下降トレンドラインを再び試している。このように、重要なサポートはすぐ下にあるようで、このような場合は反発する可能性がある。一方、さらに下落するなら、下げ幅は拡大するかもしれず、その場合はフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準26,940がサポートとして意識されるだろう。

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資料:TradingView

--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著

ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。

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