※2023年5月2日13時55分更新。
日本株、日銀、日経平均株価、円安、パーフェクトオーダー―トーキングポイント
- 日経平均株価はパーフェクトオーダーが示現
- アセンディングトライアングルパターンを上抜け
- 2021年来の3万円台が視野
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日本株、欧米重要会合を控えるが・・・
日銀金融政策決定会合以降のドル高円安の追い風もあり、日経平均は2万9000円を超えた。欧米中央銀行(3日FOMC、4日ECB理事会)の金融政策決定会合が控えていることに加え、日本は大型連休(ゴールデンウィーク)に突入することから値動きの乏しい展開となっているが、今後の日本株(日経平均株価)の見通しは?
日本株:日経平均株価(先物)は30,000円台を目指す!?
海外投資家からの日本株買いが積極化している。4月第2週目に1兆円を超える日本株買いを記録した。1兆円を超えるのは2013年以来となる。先日も海外著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本株の買い増しを検討していることが報道されたことが記憶に新しい。海外株式市場が好調に推移していることに加え、日本株の見直し機運が世界的に高まっている。ファンダメンタルズ面では28日の会合の結果、日銀の当面金融緩和が見込まれること、東証証券取引所による日本企業への低PBR改善要請、賃金上昇スパイラスの兆し等、日本株独自の好材料が整いつつある。

資料:Bloombergより日本取引所グループのデータを用いてDailyFX.comが作成。
テクニカル面では、日経平均株価先物の週足チャートを確認すると、9、20、50、200期間指数移動平均線が上向きかつ、上から順に並ぶ強気の「パーフェクトオーダー」が成立している。
日経平均株価(先物)週足チャート

資料:Trading View
日経平均株価先物の日足チャートを確認すると、上昇パターンを示唆するアセンディングトライアングルパターンの上限レジスタンス(28,880円)を上抜け、一段の日本株の上昇を示唆している。今後は28,880円がサポートラインとして機能することが期待される。また、週足チャート同様9、20、50、200日指数移動平均線が上向きかつ、上から順に並ぶ強気の「パーフェクトオーダー」が成立しており、2021年来の3万円台が視野に入る。一方、FRBやECBが一段の金融引き締めを示唆した場合や米国債務上限問題、金融不安に対する懸念が高まった際はサポートライン28,880円への下落する可能性がある。同サポートラインを下方ブレイクした場合、直近の安値であり水平サポートラインである28,240円までの下落が視野に入る。
日経平均株価(先物)日足チャート

資料:Trading View



-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著