メイン コンテンツへスキップ

本ウェブサイトは、お客様に最高のブラウジング体験をしていただくためにさまざまなクッキー(Cookies)を使用しています。本ウェブサイトを引き続き利用されることにより、クッキー(Cookies)の利用に同意したものとみなされます。
クッキー(Cookies)ポリシーの詳細については、こちらまたはサイト下部にあるリンクをご確認ください。最新のプライバシーポリシーはこちらをご覧ください。

無料トレードガイド
購読する
Please try again
Select

ライブウェビナーイベント

0

経済指標カレンダー・イベント

0

通知を受け取る

ライブウェビナーイベント
経済指標カレンダー・イベント

もっと見る もっと見る
今週の金先物は上昇か、米NFP発表で積極的な利上げ観測が後退

今週の金先物は上昇か、米NFP発表で積極的な利上げ観測が後退

金先物 相場見通し - 強気

  • 先週金曜2日に発表された8月の米雇用統計を受け、金先物は買われた
  • 米国債利回りの低下に伴い、今週の金先物相場は、先週金曜の流れを引き継ぎそうだ
  • パウエルFRB議長、ブレイナード副議長の講演がリスクに
初心者のためのFXニューストレーディングガイド
初心者のためのFXニューストレーディングガイド
推薦者: Thomas Westwater
初心者のためのFXニューストレーディングガイド
ガイドを入手

金先物相場は、米国の非農業部門雇用者数(NFP)の発表を受け、先週金曜に上昇したものの、先週は約1%の下落となった。8月の米国の雇用者数は前月比31万5,000人増加し、ブルームバーグのコンセンサス予想(同29万8,000人増加)を上回った。先々週金曜8月26日にジェローム・パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で、利上げを継続する意思を表明し、金融政策方針を転換するとの市場の思惑を一蹴した。

このため、金先物相場にとって、実質金利よりも敏感に反応しやすいブレイクイーブン・インフレ率(BEI、国債の名目金利と同じ期限のインフレ連動債の利回りとの差)は先週、低下し続けた。米国の1年物BEIは、2020年以来初めて2%を下回ったが、米国の雇用統計が発表されると、上昇に転じた。このBEIの上昇は金先物相場の押し上げにつながった。

米雇用統計で賃金が予想よりも伸びなかったことを受けて、米国債を買う動きが強まった。これが積極的な利上げ観測を後退させる一因となったが、市場では9月の米連邦公開市場委員会(FOM)で75ベーシスポイントの利上げ実施を予想する見方が依然として大勢を占めている。平均時給は前年同月比5.2%上昇となり、予想の5.3%上昇には届かなかった。労働力需給のアンバランスが賃金を押し上げてきたが、賃金の伸び鈍化は需給が均衡しつつある兆しであり、FRBの政策立案者が求めていたシグナルである。

次回のNFP発表は、9月21日のFOMC後になる。今週は、金先物相場を動かす可能性のある経済指標がいくつか発表される。6日発表予定の8月のISM非製造業(サービス部門)購買担当者景気指数(PMI)は、7月の56.7から54.9に低下すると見られている。7月の貿易収支、卸売在庫、新規失業保険申請件数の発表も控えている。

パウエル議長は9月8日、ケイトー研究所主催の年次会議で金融政策について意見を述べる予定だ。9月7日のラエル・ブレイナード副議長の発言も市場の注目を集めそうだ。金先物相場の方向性はFRB高官の講演に左右されるかもしれない。パウエル議長またはブレイナード副議長の発言により、積極的な利上げ観測が後退すれば、金先物相場はさらに上昇する可能性が高い。一方、断固としてインフレと戦う強いタカ派姿勢が確認されれば、米雇用統計を受けて相場が上昇した流れを引き継ぐのは難しいだろう。とはいえ、今週は金先物相場が上昇する可能性があると見ている。

--- DailyFX.com アナリスト トーマス・ウェストウォーター著

ウェストウォーター氏に連絡するには、Twitter で @FxWestwater までお願いいたします。

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。