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金は、インフレヘッジでも資金の逃避先でもない?

金は、インフレヘッジでも資金の逃避先でもない?

DailyFX Team, Research

金、インフレ、脱グローバリズム、金利 - トーキングポイント

  • 金はここ数カ月、資金の逃避先というよりもリスク資産として扱れてきた
  • 実際のところ、金利の上昇は、いつも通り、金の魅力を減退させている
  • 利回りによる利益確保が容易になると、利回りを生まない資産の価値は下がる
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究極の「資金の逃避先」あるいは「インフレヘッジ」と言われる金にとって、今年は一筋縄ではいかない年となっている。

もし、金が本当に多くの市場参加者が信じているようなものであるなら、ここ数年来、最良の時期になるはずである。何しろ、世界中でインフレが再来しているのだ。インフレは数十年もの間、おとなしくしていたため、貿易に携わる世代は今のような物価上昇に遭遇したことがないだろう。2%のインフレ目標さえしばしば達成できない世界に慣れきっていたが、2022年は厳しい教訓を与えてくれた。

金の下落トレンドはまだしっかりと続いているのである。

資金の逃避先としての資産の必要性を実感するのに、それほど時間がかかるとは思えない。今でもエネルギー供給を完全にロシアのプーチン政権体制に依存している欧州経済は、ロシアによるウクライナ侵攻によって苦境に立たされている。中国と米国の緊張関係は、過去30年間続いてきた平和的なグローバル化の進展を脅かし、多くのコメンテーターがグローバル化の終えんを覚悟しているほどである。新型コロナウイルス感染症ももちろん、世界経済の成長を阻害し、またサプライチェーンを見直せざるを得ない環境に追い込むなど、悪影響を及ぼしている。かつて経済は財・サービス価格面が重要だったが、今では回復力が優先されるようになっている。中国の近隣諸国は、台湾に対する中国の野心にますます懸念を強め、軍事予算は地域全体で増加している。

しかし、金は依然として軟化し続けている。

実際、3月以降、金は資金の逃避先というよりも、むしろ標準的な「リスク資産」のように扱われてきた。

資料:TradingView

3月以降、株式相場と金先物相場はほぼ同じ様に下落しているが、金相場が本当に有効な資金の逃避先やインフレヘッジであるならば、このリンクした動きは常識では理解しがたいように思われる。

上図からわかるように、緊急事態やインフレが起きると金価格は上昇する。しかし、上昇は短期間であり、どちらの局面でも下降トレンドを脱するには至っていないことも明らかである。

金はインフレに反応するが、その大元は金利予想

実際、金相場はインフレ動向によって左右するが、その実態は政策金利予想を介して反応している。

金は、価格上昇期待、または恐らくは資本の保全以外の利益は何もないことは周知の事実である。金の保有者に提供される利回りはなく、配当もない。本当に何の特典もないのである。2009年以降、世界中、特に米国で見られた歴史的な低金利の何年間かは、金相場は堅調に推移した。一般的に金利が低い、あるいはマイナスになると、利回りのない資産を保有する機会費用も減少する。

しかし今、状況は一転した。世界的に金利が急上昇しているため、利回りのない金の魅力は薄れているのである。

実際、金価格に最も強い影響を与えるのは、金利予想、特に実質金利見通しである。予想実質金利が下がれば下がるほど、何も利回りのない資産の魅力は大きくなる。しかしいったん金利が上昇し始めると、金は投資先としての魅力に欠けているように見える。

ここで、もしかしたら1つ2つ注意点があるかもしれない。現在、中央銀行らが強力に押し進めているインフレ対策が効果的でないように見え始めたら、金相場はまだ復活する可能性がある。米連邦準備制度理事会(FRB)は物価上昇を抑制することに一定の成果を上げているようだが、楽観視するには時期尚早であることは確かである。他の金融当局もまだ取り組みを強化しておらず、どの程度の効果があるかは不明である。また、現行の金融政策は、前回、高インフレが発生した1970年から80年代以降に、この教訓を生かして確立されたもので、まだ実施された例は過去にない。最近の金利上昇は控えめで、中央銀行にとって苦痛ではないと見られる。しかし、今はそうではない。借入コストの上昇は、企業や消費者に大きな痛みをもたらすだろう。

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金は今後も分散投資の対象に

さらに、市場参加者も慣れてきた不確実性の高い経済・政治環境において、貴金属がポートフォリオの推奨リストから完全に除外されるとは考えにくい。相場環境が悪い時期には通常、分散投資が合言葉となる。世界的な環境も後押ししてくれるかもしれない。インドは公式には世界最大の金保有国ではないかもしれないが、長い間、国土内で最も多くの金を保有する国となっている。つまり、現物の金を昔から保有してきた14億の人々がより豊かになっている。これによって金価格が上昇することはないかもしれないが、長期的な下支えにはなるはずである。実際、金の現物保有は、欧米ではほとんど馴染みのない方法だが、アジアではリテールバンクなどを通じて保有することは珍しくない。

しかし、金先物市場に参加するためには、金への投資と短期的な値動きを利用した取引を区別することが重要である。

もし金が、究極のマクロショックと呼ばれるような、金融制度全体や不換紙幣そのものに対する脅威から守るある種の防御と見なされるなら、金を現物以外の方法で保有することは理にかなわないように思われる。金商品、上場投資信託などは、この点ではほとんど意味がなく、そのようなマクロショックが現れた時には、不換紙幣はほとんど役に立たない。

もちろん、値動きの取引はどのような方法でも可能だ。「資金の逃避先」や「インフレヘッジ」が時折、明らかに市場を動かすとしても、長期的に重要なのは、金利予想であることを覚えておくとよいだろう。

今年、何度か起こったように、こうした「資金の逃避先」の動きなどは金利のファンダメンタルズを重視した動きよりも先に消える。そして金利のファンダメンタルズをテーマとした相場は常に再び幅を利かせるようである。

--- DailyFX.com デイビッド・コトル著

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