英ポンド、GBP/USD、APAC、英首相、原油、テクニカル分析 - トーキングポイント
7日（木）のアジア太平洋地域の相場見通し
米国市場で株価がほぼ上昇して取引を終え、米ドルも上昇した後、アジア太平洋市場では方向感に欠ける展開で取引が始まった。米連邦準備制度理事会（FRB）は6月中旬に開催された米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨を公開し、FOMCが引き続き、インフレ対策に積極的な姿勢であることが示された。米国の最新の経済指標を見てみると、米サプライ管理協会（ISM）が発表した6月の米サービス業購買担当者景況指数（PMI）では、企業が製品/サービス単価を決定する指標の一つとなる投入物価格がわずかではあるが減少しており、インフレが実際に緩和されている兆候が見られた。
一方、英ポンドを取り巻く環境としては、英国政府で今度はより若手の閣僚の辞任が相次ぎ、ボリス・ジョンソン英首相の地位がさらに危うくなっている。英ポンドは対米ドルで2020年3月以来の安値を付けた。首相に対する不信任投票を再び行うには党の規約を変更する必要があるため、辞任の兆候は今のところ見られず、ジョンソン首相の運命は不透明である。
豪ドルとニュージーランドドルもドル高の犠牲となり、ニュージーランドドルと豪ドルは対米ドルでそれぞれ、夜間取引で0.5%近く下落した。コモディティ価格の大幅下落も、ここ数週間、両通貨の足を引っ張っている。今朝、オーストラリア産業グループ（AIG）が発表した6月のAIGサービス業指数は、前月の49.2から48.8に低下した。鉄鉱石価格は、米国の取引時間中に約1％下落した。
景気後退がエネルギー需要を減少させるとの観測を背景に、WTI、ブレントといった価格指標となる原油価格は、再び軒並み下落し、現在1バレル＝100ドルを下回って推移している。銀行やアナリストは今週の大幅な下落を受け、わずか数週間前の高値予想を覆し、年末時点の石油価格見通しを引き下げ始めている。一方、中国当局は、予防接種を受けた人しか入場できないよう、中国の多くの公共の場に入場制限を設けている。
7月7日の注目イベント
- 日本 - 外国債券投資 (02/7月)
- フィリピン - 失業率 (5月)
- オーストラリア - 貿易収支 (5月)
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英ポンド/米ドル テクニカル分析
英ポンド/米ドルは、6月安値を下回る水準にとどまっているが、小幅ながら反発する動きが見られる。下降ペナントのサポートを割り込んだ後の最近の地合いの弱さは、そのサポートレベルに戻らない限り、続く可能性がある。オシレーター系テクニカル指標であるRSIとMACD（マックディー）は共にネガティブの領域にあり、テクニカル的には、この先、さらに弱含みの展開となる可能性があるように見える。
英ポンド/米ドル 8時間足チャート
資料： TradingView
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--- DailyFX.com アナリスト トーマス・ウェストウォーター著
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