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ユーロ見通し:ECB利上げ決定後に対ドルで上昇、対円では15年ぶりの高値

ユーロ見通し:ECB利上げ決定後に対ドルで上昇、対円では15年ぶりの高値

Diego Colman, ストラテジスト

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このページの内容

※2023年6月16日11時20分更新

ユーロ見通し

  • 欧州中銀の政策決定を受けユーロ/ドルが上昇し、主要なトレンドラインを突破。ユーロ/円は約15年ぶりの高水準まで値を上げた
  • 欧州中銀は25ベーシスポイントの利上げを実施。ユーロ圏インフレ見通しを上方修正し、さらなる引き締めを示唆した
  • ユーロのテクニカル見通しは、いくつかの主要通貨に対してより強気に傾いている
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15日のニューヨーク外国為替市場でユーロは、欧州中央銀行(ECB)の金融政策発表を受け、全面的に強含みの展開となった。午後の取引では、ユーロ/ドルは前日比1.10%ほど上昇し、1.0945ドルと5週間ぶりの高水準を付けた。一方、ユーロ/円はさらに好調で、同1.25%高の153.55円と、15年ぶりの高値となった。

相場上昇要因に焦点を当てると、15日の値動きはECBに起因している面がある。ECBは政策金利を25ベーシスポイント引き上げて3.50%とし、20年以上前の水準に引き上げた。また、2023年、2024年、2025年のインフレ見通しをそれぞれ5.4%、3.0%、2.2%と0.1%ずつ上方修正した。

政策見通しについて、ラガルドECB総裁は、物価の安定を回復するためにやるべきことはまだあると指摘し、消費者物価指数(CPI)が「高い状態が長く続く」と予測されることから、政策当局が7月の理事会で追加利上げを実施する可能性は「非常に高い」と述べた。このフォワードガイダンス(指針)を受け、市場は利上げサイクル予想をよりタカ派方向に見直し、スワップ市場は現在、10月に政策金利が4%に達する確率を80%と見ている。

今のところ、金利予想はまだ少し上昇する余地があるが、景気下振れリスクが高まっていることを考慮すると、上昇幅は限定的だろう。例えば、ユーロ圏経済が夏に向けて悪化し続ければ、トレーダーは7月の理事会以降の利上げ観測を後退させ始め、ユーロ、特にドルに対するユーロ相場にとって逆風となる可能性がある。

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ユーロ/ドルのテクニカル分析

ユーロ/ドルのテクニカル見通しは、最近の上昇を受け、改善している。下図は、注目に値する2つの重要な強気の動きを示している。一つは、価格が昨年末辺りから上昇を導いてきたトレンドラインを突破したこと、もう一つは、価格が50日単純移動平均線を上抜いたことである。

センチメントが良好であることから、ユーロ/ドルは短期的に上昇し続ける可能性があるが、そのためには、1.0915を上回る水準で週ベースの終値を付ける必要がある。そうなれば、買い意欲が高まり、1.1090近くに位置する2023年の高値に向かい上昇する可能性が開かれる。さらなる上昇局面では、心理的水準1.1200が意識されるだろう。

一方、ユーロ/ドルが直近のブレイクアウトを維持できず、1.0915、さらに1.0855を割り込んだ場合は、売り手が市場に戻り、1.0790/1.0755に向けて反落する可能性がある。ユーロ/ドルは、これらの水準付近で底値を形成してから反発するとも考えられるが、下方ブレイクした場合は、5月の安値圏を再び試す公算が大きい。

ユーロ/ドルのテクニカルチャート

資料:TradingView

--- DailyFX.com マーケットストラテジスト ディエゴ・コルマン著

DailyFX はグローバルなFXマーケットに影響を与えるトレンドのテクニカル分析とニュースを提供します。