ユーロ、ユーロ/ドル、ドル、OPECプラス、原油、中国、ハンセン指数、金属相場 - トーキングポイント
- ユーロはきょう5日も上昇、ドルは下落
- 強めな米雇用統計とOPECプラスによる減産規模の維持がユーロの見通しを明るくした
- 市場が待ち望む中国経済の再開が間もなく実現するかもしれない
5日のアジア取引時間にユーロ/ドルは5カ月ぶりの高値を付けた。ドルに再び売り圧力がかかっていることが背景にある。いくつかのマクロ経済的な動きが、週明けのリスクオンムードを助長している。
市場は、先週金曜に発表された米雇用統計と、それが12月14日開催の米連邦公開市場委員会（FOMC）での米連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策に与え得る影響をまだ消化しきれていない。 11月の非農業部門雇用者数（NFP）は前月比26万3000人増と、予想（同20万人増）を大きく上回った。
週末には石油輸出国機構（OPEC）にロシアなど主要な原油産油国が加わったOPECプラスが会合を開き、現在協調している減産の規模を維持することで合意した。
原油先物相場は、ウエスト・テキサス・インターミディエイト（WTI）先物が81.84ドル、ブレント先物が87.60ドルの高値を付けるなど、上昇が続いている。両先物相場は欧州時間帯に入ると、ともに反落している。
主要7カ国（G7）と欧州連合（EU）によるロシア産石油の輸出上限価格を設ける規制はきょうから適用される。
世界第2位の経済大国である中国は5日、いくつかの主要都市で旅行に関する制限を緩和し、市場では中国のゼロコロナ政策の段階的な緩和への期待が高まっている。
香港ハンセン株価指数（HSI）は、アジア株式相場の上昇をけん引し、3％超上昇した。中国経済の再開で大きく影響を受ける相場はどこも大きく上昇した。
カジノ株は概ね10％超上昇し、卑金属（ベースメタル）やその関連銘柄はカジノ株の上昇を上回る大幅高となった。鉄鉱石と銅の価格上昇は豪ドルの押し上げに貢献した。豪ドル相場は中国経済の成長見通しと大きな相関関係があると見られている。
ドル安と幅広い金属需要を背景に金先物相場も上昇し、1オンス＝1,800ドルを上回って取引された。
きょう5日は、欧州の購買者担当景気指数（PMI）発表の後、米国からは工場受注と耐久財受注が発表される予定だ。オーストラリア準備銀行（中央銀行）は明日6日、政策金利を決定する。
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ユーロ/ドルのテクニカル分析
ユーロ/ドルは、全ての期間の単純移動平均線（SMA）を上回って推移しており、強気の勢いが継続する可能性を示していると考えられる。
レジスタンスは、1.0638のブレイクポイント、または1.0615、1.0774、1.0787の過去の高値になる可能性がある。
下降局面では、1.0497と1.0482のブレイクポイント、または1.0290と1.0223の以前の安値がサポートとして機能しそうである。
資料：TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
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