※2023年4月13日17時00分更新。
原油価格、中国、貿易収支、経済活動再開―トーキングポイント
- 中国貿易統計はリオープンの進展を示唆
- 原油価格は強固なレジスタンスであった82.70ドルを上抜け
- 上昇トレンドの継続を示唆しており、90ドルを目指す展開



貿易統計は中国経済再開の進展を示唆
中国貿易統計が公表され、貿易収支、輸入、輸出全て市場予想を上回る結果となった。中国の経済活動再開(リオープン)が進んでいることを示唆する内容となった。

中国のリオープンが進展した場合、経済的に結びつきの強い豪ドルやニュージーランドドルが強含む可能性があるが、原油や鉄鉱石等の資源価格に対する影響も大きい。中国による原油や鉄鉱石の輸入もリオープン後増加基調にある。ただし、経済活動再開に伴い、最初は個人消費を中心とした内需が盛り上がってくることが予想される。原油や鉄鉱石等の製造業の活動に結びつきの強い資源に対する需要回復は今後本格化してくることが見込まれるが、原油価格の見通しは?

資料:BloombergよりDailyFX.comが作成
原油価格見通し:強気
強固な水平レジスタンスとなっていた82.70ドル(1バレル)を上抜け、同じくレジスタンスとなっていた200日指数移動平均線を上抜け、上昇トレンドが鮮明化している。
原油価格日足チャート

資料:Trading View
4時間足チャートでも、強気トレンドを示唆するバンドウォークが発生しており、原油価格の上昇継続を見込む。また、中国の資源需要が本格的に回復するにつれ資源価格の上昇要因となろう。心理的節目であり過去にレジスタンスとなってきた90ドルへの上昇を見込む。
原油価格4時間足チャート

資料:Trading View
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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著