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豪ドル 相場見通し:経済指標はまちまちだが、先行きは不安視

豪ドル 相場見通し:経済指標はまちまちだが、先行きは不安視

Daniel McCarthy, ストラテジスト

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このページの内容

豪ドル 相場見通し:弱気

  • 豪ドルは外部要因に左右されやすい
  • 好決算も、市場の関心はすでに不透明な先行きに移りつつある
  • 豪中銀は来週6日に政策金利を決定。利上げは豪ドル/米ドルを動かすか?
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オーストラリアは、国内経済が引き締め疲れの兆候を見せ始めているため、来週6日のオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の金融政策決定会合を前に、豪ドルは米ドルに対し、下落リスクにさらされている状態である。

今週発表されたオーストラリアの経済指標の内容はまちまちだったが、全体的に見て、弱さを示した遅行指標は明るさを示唆し、先行指標は怪しい雲行きがうかがえるという印象だ。

今週29日に発表された7月の小売売上高は、やや遅行した指標ではあるが、予想を大きく上回り、前月比1.3%増加した。市場予想は同0.3%増、前回6月は同0.2%増だった。

一方、翌30日に発表された7月の建設認可件数は前月比17.2%減少と、予想を大きく下回った。市場予想は同3.0%減、前回6月は0.7%減だった。

実際の建設事業に着手するのは認可が下りてからになるため、建設認可は経済活動の先行指標とみなされている。この数値の大幅低下は、エンジニア、建築家、建設業者、設備業者などの仕事が減少することを示唆する。

さらに、金利の上昇はオーストラリアの住宅市場に影響を及ぼしているようで、豪不動産コンサルティング会社のコアロジックが1日に発表した住宅価格調査によると、8月の住宅価格の月間下落率は過去40年間で最大となった。全国平均が1.6%下落だったのに対し、オーストラリア最大の不動産市場であるシドニーは2.6%の大幅下落となった。

ブルームバーグの調査によると、エコノミストは、来週6日の金融政策決定会合で豪中銀は政策金利であるオフィシャルキャッシュレートを50ベーシスポイント(bp)引き上げると予想している。しかし、先物市場では40bpに近い引き上げが予想されており、その場合、キャッシュレートは2.25%になる。パンデミック前、豪中銀は0.25%の倍率で政策金利を維持していた。現在は1.85%で、その予定からは外れている。

先週、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な金融引き締めの姿勢を明確に示した後、世界経済の成長見通しはやや不透明感が増している。リスク資産には下落圧力がかかり、その結果、豪ドル相場も揺らいでいる。

今後も米ドル高の流れは変わらないようだ。全体的に広がる弱気なセンチメントと相まって、豪中銀が大幅な利上げを実施したとしても、豪ドル相場は弱含みの展開となる可能性は否めない。

中国経済は、ゼロコロナ政策に伴うロックダウン(都市閉鎖)や、債務不履行に陥る建設業者が続出する恐れのある不動産危機の深刻化により、窮地に追い込まれている。中国政府が複数の刺激策を講じて不動産業界の回復に努めているにもかかわらず、である。

今週31日に中国国家統計局が発表した中国の製造業購買担当者指数(PMI)は、大企業の動向は改善しているものの、中小企業はあまり楽観視できないことを示した。

豪フォーテスキューは29日、2022年6月期決算を発表し、同社の最高経営責任者(CEO)であるエリザベス・アン・ゲインズは、中国の旺盛な鉄鉱石の需要が揺るぎないことを示した。ケインズ氏はまた、安定した数量を確保するための前向きな契約も継続中であることを改めて強調した。フォーテスキューは鉄鉱石生産で世界4位、オーストラリアの鉄鉱石大手である。

この巨大企業は鉄鉱石を1トン当たり15.91米ドルで生産している。オーストラリアの鉱山業者の生産コストは通常、1トン当たり20米ドルを下回っている。つまり、鉄鉱石価格が下がっても、利ざやは非常に高いままを維持できる。

コモディティ相場は、経済成長見通しと米ドルの堅調な推移を背景に、下落に転じている。

豪ドル/米ドル vs コモディティの輸出

オーストラリアの7月の貿易収支は来週8日に発表されるが、6月の176億7000万豪ドルという天文学的かつ記録的な数字に並ぶことはなさそうだ。予想ではまだ100億豪ドル程度の黒字はあると見られており、国の収益に大きく貢献しそうである。豪ドルが米ドルに対して下落すれば、輸出額の拡大にさらに寄与する。

オーストラリアでは概ね好結果となった決算シーズンを終えたところであるが、残念ながら、決算発表はバックミラーを見るようなもので、ASX200指数など、市場はすでに先のことを見据えている。

世界経済の成長見通しは暗く、先行指標が軟調なことから、ASX200指数は下落しており、弱気の勢いが続けば、6月の安値である6,400近辺を試す展開となるかもしれない。

来週は、豪中銀が政策金利を決定し、その後は豪州の第2四半期国内総生産(GDP)も発表される。金融引き締めの影響はあまり現れないと思われる。5月に最初の利上げが実施されたものの、第3四半期まで金利水準は依然として1%を大きく下回っていた。

来週は豪ドルにとって経済イベントや指標など相場材料が豊富で、相場は変動する可能性がある。外部要因が豪ドル/米ドルに影響を与えそうで、特に米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言と米ドルの動向による影響を注視しておきたい。

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--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著

マッカーシー氏に連絡するには、Twitter@DanMcCathyFX までお願いいたします。

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