ユーロ、ユーロ/ドル、ドル、FRB、日銀、ドル/円、原油、金 - トーキングポイント
- ユーロは、為替相場が落ち着いた動きを見せる中、底堅く推移
- アジア太平洋地域の株式は、19日の米国株反発の流れを引き継ぎ、堅調に推移している
- 今週開催される複数の中央銀行による会合は、ユーロ/ドルを動かすか?
トレードに役立つメール配信サービス
DailyFXからタイムリーで国内外のマーケット情報を受け取ることができます。
21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定会合を前に、ユーロはパリティ水準付近にとどまり、安定した動きを見せている。米連邦準備制度理事会(FRB)は、今月初めに欧州中央銀行(ECB)が実施した利上げの幅と同じ75ベーシスポイント(bp)の引き上げを実施すると予想されている。
スウェーデンでは、20日の日本時間午後4時半にリクスバンク(中央銀行)が金融政策を決定し、高インフレに対抗するために金利を調整する忙しい1週間が始まる。
21日はFOMC会合に注目が集まるが、今後数日間に、イングランド銀行(英国)、スイス国立銀行、南アフリカ準備銀行、ノルウェー銀行といった中央銀行が政策を転換すると予想されている。
日銀は22日に会合を開くが、総務省が20日に発表した消費者物価指数(CPI)が事前の予想を上回ったにもかかわらず、超低金利の金融環境を維持する可能性が高いようだ。8月のCPI総合指数は前年同月比3.0%上昇と、予想(同2.9%上昇)を上回ったが、市場の反応は薄かった。
20日のドル/円相場は、ほとんどの通貨ペアと同様、小動きが続いた。2年物と10年物の米国債利回りがそれぞれ3.95%と3.5%に近づいており、イールドカーブ全体で数ベーシスポイント上昇した。
原油先物相場は、19日の下落から回復し、週明けの水準に近い水準で取引されている。WTI 原油先物は 1バレル=86 米ドルに接近しており、ブレント原油先物は 92 米ドルを少し上回る水準に届く場面もあった。
同様に、19日は下落した金先物相場も反発し、1オンス=1,675米ドルまで回復している。
19日の米国株の現物取引がプラス圏で終えた流れを引き継ぎ、アジア太平洋地域の株式は堅調に推移している。先物市場は、欧州と北米の株式市場が上昇して始まることを示唆している。
20日の日本時間夜に、米国では8月の住宅着工件数と建設許可件数、カナダではCPIが発表される予定だ。
経済指標全体のカレンダーはこちらでご覧いただけます。



ユーロ/ドル テクニカル分析
ユーロ/ドルは、数日間、こう着状態が続き、現在も下降トレンドチャネル内にとどまっている。下降トレンドラインは現在、1.0100に位置する55日単純移動平均線(SMA)と同じ水準にあり、レジスタンスとなる可能性がある。
先週の高値である1.0198もレジスタンスとなるかもしれない。
下降局面では、直近の安値0.9945と0.9864がサポートとなり、さらに下落すれば、0.9953から1.0369までの値動きで形成されたフィボナッチ・エクステンション161.8%の水準0.9695が次のサポートとして控えている。

資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
マッカーシー氏に連絡するには、Twitter で @DanMcCathyFX までお願いいたします。