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株の銘柄探し:リサーチの10ステップ

株の銘柄探し:リサーチの10ステップ

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このページの内容

絶え間なく変化する株式市場で利益を生む銘柄を探すには、複数の情報源、推論、戦略を取り入れて綿密なリサーチを行う必要があります。それには、どのような情報が間違いのない銘柄選びに役立つのか、効率的なスクリーニングとリサーチのポイントを知っておかなければなりません。

本記事では、株式銘柄のリサーチ方法を以下のテーマに沿って解説していきます。

株の銘柄探しで最初に確認すべきポイント

慎重な投資家は、投資を考えている銘柄についてよく調べずに買うということは滅多にありません。株式投資の初心者は数ある株の中からどの銘柄を買ったらいいか悩むかもしれませんが、銘柄探しにおいては自分でよく調べることが大切です。まずは対象企業について、次の3つの重要な情報をリサーチしてから取引を検討しましょう。

  1. 現在の財務状況
  2. 現在の経営状況
  3. 展望、将来的に目指す事業の方向性や成長性

ここで重要なのは、自分の投資目的と目標も明確にしておくこと。これらは、銘柄探しの指針となります。自分に合った投資先を見つけるために、対象企業の価値観が自分の価値観と一致しているかといったことも確認しておきましょう。企業のウェブサイトから、企業理念や掲げる事業目標なども知ることができます。

道徳的価値観に基づく判断によって、特定の業界全体を投資対象から除外する投資家もいます。また、近年では環境や社会問題への関心の広まりを背景に、環境、社会、企業のガバナンス(ESG)に配慮する取り組みを行いながら長期的発展を目指す企業も増えており、そういった企業への投資はESG投資やサステナブル投資と呼ばれ、注目を集めています。

ただし、投資のパフォーマンスだけを見るなら、目先の利益だけにとらわれずに地球環境やより良い未来へ配慮しながら経営を行う企業よりも良い銘柄が見つかるかもしれません。ESG投資を通じて社会貢献したいのか、それともハイリスクでも大きな利益を狙いたいのかなど、自分が優先する目的や目標を念頭に置いて銘柄を探しましょう。

【参考】ESGの観点から長期的な企業の発展に着目したサステナブル投資については、こちらの記事で詳しく知ることができます。

株の銘柄リサーチ:10のステップ

ここからは、さらに具体的なリサーチ方法を10のステップに分けて解説していきます。対象企業の財務・経営状況と今後の成長性を確認するだけでなく、以下のポイントについても考慮しながらリサーチして、自分に合った銘柄を探しましょう。

  1. 投資期間
  2. リスクの程度
  3. 産業・セクター
  4. 企業の製品やサービス
  5. 財務・決算情報
  6. 競合他社と業界分析
  7. 業界の専門家の意見
  8. リサーチ用システムの利用
  9. 株式の注文方法
  10. 売買委託手数料

1. 投資期間

自分がどれくらいの期間、投資を行うつもりなのかを考えましょう。自分の目標を達成するためにどのような銘柄がいいかを割り出すためには、投資期間を明確にする必要があります。

例えば、長期投資を考える若者であれば、多少リスクの高いポートフォリオでも問題ないと思うかもしれません。実際、このタイプの投資家はバリュエーションが割高な成長株など、ハイリスク・ハイリターンな銘柄を好んでポートフォリオに取り入れる傾向があります。その理由は、長期にわたって銘柄を保有する場合、その間の大きな相場の変動に耐えられる可能性が高いからです。今世紀に入っての株式市場の大きな暴落である2000年のITバブル崩壊と2008年のリーマンショック時には、米国株は約45~50%暴落しましたが、どちらも5~6年で回復しました。

反対に5年未満の短期投資では、こういった大幅な価格変動に対するポートフォリオの耐久性は低くなります。相場が大きく下落した時に保有していた銘柄を手放せば、当然、そこで損失が確定してしまいます。例えば、退職間近でもうすぐポートフォリオから資金を引き出す必要がある人にとっては、相場の不利な動きで一時的にでも資産が減ってしまっていては、引き出せる額も減る可能性があるということ。短期投資の場合、そのようなリスクを考慮して銘柄を選び、少しでもリスクの低いポートフォリオにしたいと思うでしょう。

2. リスクの程度

リスクと投資期間には関連性があるため、この2つの要素を組み合わせて、どういった種類の株に投資したらいいかを絞り込むことができます。ここで大切なのは、自分がリスクをどの程度まで受け入れることができるのかを考えること。これをリスク許容度と言いますが、自分がどの程度の価格変動や損失を許容できるのかを把握しておくことは、投資を行う上で必須のステップです。

リスク許容度を把握できたら、対象とする銘柄のボラティリティについても確認しましょう。価格変動の幅がどれくらいか、どういったファンダメンタルタルズがどのくらいその株価に影響を与えるか、といったことです。

リスク許容度が低ければ、不況時にも株価が下落しにくく、相対的にボラティリティが小さく安定した値動きのディフェンシブ銘柄をポートフォリオに組み入れることを検討しましょう。また、低リスク志向の投資家は市場で株価が割安と評価されている「バリュー株(割安株)」と呼ばれる銘柄を選ぶことが多い一方、リスク選好度が高い投資家は株価が高く評価されていて、さらに業績も良く成長が見込める「グロース株(成長株)」と呼ばれる銘柄を好む傾向があります。

バリュー株は、長期投資をする場合には魅力的だと考えられています。このように、企業の本来の価値より株価が割安であると判断される銘柄への投資を「バリュー株投資」といい、世界三大投資家の一人としてよく知られるウォーレン・バフェット氏が実践していることで有名です。

株価が割安か割高かを判断するための株価指標に、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)があります。一般的にPER15倍未満や、PBR1倍未満は割安と考えられていますが、この数値だけで割安株だと判断して飛びつくことのないようにしましょう。業界や市場環境によっても適切な数値は変わるうえ、他にも考慮すべき要素があるためです。もっとリサーチを進めて総合的に判断することが大切です。

どのような投資スタイルであっても、株価下落時の損失を最小限に抑えるためのリスク管理はしっかりと行い、株価上昇から利益を狙いましょう。

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3. 産業・セクター

セクターとは株を同業種や同じテーマなどで分類したグループのことで、相場分析などに使われます。投資家は特定のセクターに精通している場合が多いものですが、セクターや産業を全体的に熟知することで、個別企業の財務諸表だけでは読み取ることのできない情報を業界の動向や傾向を絡めた見方から発見することが可能になり、深いリサーチを行うことができます。

【参考】米国株は主に11のセクターに分類されています。対象の銘柄を深掘りするには、株式のセクターのページをご覧ください。

4. 企業の製品やサービス

対象企業の製品やサービスについて調べましょう。その企業の生産あるいは販売プロセスで発生する費用、すなわち、コスト構造も含めて製品やサービスの特徴を知っておくことは、その企業の将来の見通しや成長性を予測するために非常に重要です。また、後述する競合他社の分析にも役立ちます。

数多くの企業がそれぞれ多様な製品やサービスを提供しているため、このステップがリサーチの中心と言えます。リサーチ対象の企業が複数の製品やサービスを提供している場合、それらの一つひとつが、収益、コスト、将来性の面で企業にどう影響するのかを理解する必要があります。

5. 財務・決算情報

上場企業は株主や債権者に対して経営状況を公開する義務があるため、財務報告書を開示しています。これには、事業年度ごとの経営と財務の状況に関する情報がまとめられた決算報告書、いわゆる決算短信も含まれます。投資家は公開された報告書から企業の経営能力、債務管理、収益源、潜在的な危険信号などを理解することができます。

企業の財務の健全性を判断するために、決算報告書に記載される「貸借対照表」、「損益計算書」、「キャッシュフロー計算書」の財務三表を確認するようにしましょう。この財務諸表を分析することを財務分析と言い、「収益性」、「安全性」、「成長性」、「生産性」、「効率性」の5つの基本的な指標があります。各要素の面から企業の財務状況を明確に把握すれば、競合他社との比較も容易になります。ここではその詳しい方法は割愛しますが、株式投資に役立つので学んでおきましょう。

重要なことは現在の財務情報だけではありません。過去のデータも利用しましょう。その企業のこれまでの軌跡、業績や株価の推移などからも、より深い知識と洞察を得られるはずです。とはいえ、ファンダメンタルズ分析には少々複雑なプロセスが必要。前述した財務分析以外にも、株価指標、金融市場の全体像、広い経済状況など多くの要素について理解しておく必要があります。

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6. 競合他社と業界分析

企業には、同様のビジネスモデルを持ち、似たような商品やサービスで同じ市場の同じ顧客層をターゲットにする競合他社が存在することがあります。そのため、このような競合の関係にある銘柄を比較分析して、投資チャンスの可能性を示すような異なるポイントを探しましょう。

業界全体にも同じことが言えます。ある企業が、業界内において、その業界全体や競合他社より株価のパフォーマンスが良いこともあれば、逆のケースもあります。こういった一見不可解なパターンがなぜ起きるのかを探ることで、特定の条件下で起こる、銘柄や業界の動きについて理解を深めることができます。

競合他社との比較分析と業界分析は、銘柄をリサーチする際には当然行うものと考えられていますが、さらに他の市場の分析と併せて行うことも有効です。例えば、国際石油資本のロイヤル・ダッチ・シェルならBP(ブリティッシュ・ペトロレアム)のような競合と比較して分析を行うのが一般的ですが、別の比較方法として、この事業の基礎にある原油価格と併せて分析することも可能。原油主要コモディティで、ビジネスモデルと密接に関係しているからです。このように株式市場の外にも目を向けることで、有益な洞察を得られるかもしれません。

7. 業界の専門家の意見

リサーチを行う上でより深い洞察を得るために、評判のよい株式アナリストなど、業界の専門家の意見を参考にするとよいでしょう。このような専門家は詳細な銘柄分析を公表していることが多く、専門家の分析と自分の分析を比較すれば良い勉強になるはずです。アナリストの分析手法や投資判断のポイントを学ぶことで、自身の分析手法を広げることができるでしょう。

8. リサーチ用システムの利用

ブルームバーグ・ターミナルのようなリサーチ用のシステムを利用すれば、より多くの分析ツールや技術を駆使してリサーチが行えます。リサーチの効率が高まり、他のマーケットや銘柄の比較にも活用できます。

このようなシステムでは、高度な数学的手法や計量モデルをベースにした複雑な分析を行うツールも利用できますが、使用料が高額な場合もありますので、導入は採算が合うかを考えてからにした方がよいでしょう。

リサーチ用のシステムとは全く異なるものですが、設定条件を入力することで銘柄を絞り込むスクリーニングツールというものもあります。これを利用してある程度希望する条件の銘柄は抽出できますが、その銘柄が投資対象になるとは限りませんので、抽出後にはリサーチのプロセスが必要です。

9. 株式の注文方法

リサーチが完了して購入を決めたら、その株を買うために注文を出す必要があります。注文は、オンライン証券の取引システムを利用して簡単に行うことが可能。取引口座がまだない場合には、身分証明書を用意すればオンラインで口座を開設することもできます。

主な注文方法は2つ。1つは「指値(さしね)注文」と言って、売買の値段とその有効期限を指定して注文する方法です。もう1つは「成行(なりゆき)注文」と言い、売買の値段を指定しない方法です。指値注文は、取引量が十分でなく、市場の流動性が低い場合などには取引が成立しにくい傾向があります。一方、成行注文は価格変動が大きい場合、自分の予想より不利な価格で取引が成立してしまうことがあります。

このようなことには市場の流動性が関わっていますが、流動性はスプレッドや株価にも変動をもたらします。市場の流動性が高ければ、大きな価格変動を伴うことなくスムーズに取引が成立します。アップルのように流動性の高い巨大企業は、一定の価格で売買できる株式数が多いため、スプレッドは狭くなります。

10. 売買委託手数料

株式投資のプロセスで重要なことでありながら見過ごされがちなのが、株式売買にかかる手数料です。証券会社によって売買委託手数料は異なるため、後になってから驚くことがないように把握しておきましょう。各証券会社のウェブサイトで確認できます。

まとめ

株式を購入する際には綿密なリサーチを行い、できるだけ多くの要素を考慮して検討することが大事です。この作業には時間がかかりますが、時間を費やした分だけ、より多く、詳細な情報に基づいた意志決定を行うことができます。上記のステップで銘柄リサーチのプロセスを効率化し、適切なポートフォリオの管理を行いながら投資目標の達成を目指しましょう。

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