トレード戦略にIGCSセンチメント(センチメント分析)を取り入れる
IGクライアントセンチメント(IGCS)は、既存のトレード戦略を裏付ける追加のリサーチ手法です。本稿ではIGCSがトレード戦略へ、またIGCSに適した他の戦略へ、どのように価値を付加するかについて説明します。
- これまでIGCSをトレードの指標として使用する方法を見てきました。
- 本稿では、IGCSをトレード戦略に取り入れる、というコンセプトを紹介します。
- IGCSについて詳しいガイドをご希望の場合は、以下の情報を役立ててください。
IGCSセンチメント(センチメント分析)とテクニカル指標のバランス
トレード戦略に組み込む複数のテクニカル指標間のバランスをとることは難しいかもしれません。しかしIGCSというツールは順応性が高く、数多くのトレード戦略に組み込むことができます。センチメントデータは他のテクニカル指標には含まれないことから、IGCSのような潜在的な先行指標の組み込みはプラスになるでしょう。買われ過ぎ/売られ過ぎ状態の特定など、数々のテクニカル指標が同様の分析をおこないますが、IGCSは同じマーケットに投資している個人投資家たちのポジションのデータである点が異なります。



FXのトレードにIGCS(センチメント分析)を取り入れる方法
IGCSはあらゆる形式で表示することができ、トレーダーからのさまざまな要求に応えます。この多彩なツールは実装にあたって大きな柔軟性を発揮します。以下はIGCSをトレード戦略に組み込む3つの主なしくみです。
1. トレンドフィルター
IGCSはトレンドの方向性バイアスを測る戦略によく組み込まれます。たとえば、弱気のIGCSの数値(ネガティブまたはネットショートの増加傾向)から強気のトレンドを読み取ります。このテクニックは通常、プライスアクションやその他のテクニカル指標などの他のトレンド特定方法と組み合わせ、裏付けをおこないます。
2. レンジフィルター
レンジ取引戦略では、ネットロングとネットショートのトレーダー間の乖離がプラスマイナス2以上となっているマーケットを探すことが必要です(下のIGCSレポートチャート参照)。レンジ取引ではサポートラインとレジスタンスラインを見極め、レジスタンスライン上にショート(売り)エントリーを、サポートライン上にロング(買い)エントリーをおこないます。IGCSは、買われ過ぎ(レジスタンスライン)または売られ過ぎ(サポートライン)シグナルと一致する、極端な割合(プラスマイナス2以上)である場合にトレードの判断をサポートすることができます。

3. 警告シグナル
IGCSは他のテクニカル指標やファンダメンタルズ指標と矛盾する見方を示すことがあります。たとえば、現在のトレンドが強気(上向き)のときに、IGCSが弱気の地合いを示すことがあります。これは短期的なトレンド反転の可能性を示唆している場合があり、マーケット参加者に上昇トレンドに乗ってロングポジションを追加することを控えるよう警告していると考えることができます。
IGCS(センチメント分析)の取り入れ方: まとめ
IGCSはさまざまな形で活用できる実用的なデータです。他の指標同様、IGCSは単独で使用すべきではなく、むしろアプローチの補助として使用すべきです。トレードの判断の精度をより上げるため、IGCSを使って分析するデータの数を増やせることが、IGCSが貴重なツールである理由です。


