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FXのブレイクアウトは勝てない?リスクや注意点をプロが解説

FXのブレイクアウトは勝てない?リスクや注意点をプロが解説

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このページの内容

ブレイクアウトに関するリスク、デメリット、注意点

前回は、ブレイクアウトという相場に注目し、その特性について解説した。ブレイクアウトとは、レンジや平均回帰と新たなトレンドが発生する間における移行期間の状態である。だが、ブレイクアウトに注目することは、多くのリスクがある。今回は、重要な注意点について解説していく。

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FXのブレイクアウトでは「新しい」値動きが発生している

マーケットの参加者は一般的に、一貫性を重視し、リスクを嫌うはずだ。ただし、「新しい」値動きが発生するときは必ず相場は変化しているため、新たな一連のリスクがともなう。そして、マーケットメーカーは新たなブレイクアウトが発生した場合、以前は懸念されていなかった価格構成に対処する必要があるため、保守的な立場におかれることが多い。さらに、決算報告やNFP(米国非農業部門雇用者数)の発表などによって、ブレイクアウトは引き起こされることが多い。数時間、数日、あるいは数週間にもおよぶトレンドを引き起こす可能性があるため、マーケットメーカーが警戒するのはなおさらだろう。

ただし、ブレイクアウト戦略は失敗する可能性が高いことをまず考慮しなければならない。価格が一時的にサポートラインまたはレジスタンスラインを突破しても元のレンジに戻ることが多い。ブレイクアウトを重視するトレーダーは、現状維持が基本であると考えているため、この戦略が成功する確率は低いと想定している。例えば、トレンドで40%の勝率を求めるトレーダーは、ブレイクアウト戦略では30%以下の勝率を求めており、利用する時間軸やサポートライン・レジスタンスラインの作用によっては、10〜20%まで下げる可能性がある。成功する確率を低く想定することは、トレーダーがブレイクアウト戦略においてストップ注文や指値注文を設定するうえでは重要と言える。

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FXのブレイクアウトは勝てない?リスクとリターン

ブレイクアウトの利点は、新たなトレンドになる可能性が高い値動きを初期段階でとらえられることである。そのため、トレーダーの想定が「正しい」場合、より大きな上昇をとらえられる可能性がある。だが、上述したように、トレーダーは常に新しい値動きを探しており、ブレイクアウト戦略の成功確率を低く想定していることが多い。そこで、その低い成功確率を埋め合わせるために、リスクリワード比率を調整する。

例えば、トレーダーが勝率40%のトレンドに対してリスクリワード比率を1:2と設定している場合、勝率20%のブレイクアウト戦略に対しては、リスクリワード比率を1:4、または1:5と設定する。

トレーダーが5回のトレードのうち1回は「成功する」と想定しているのであれば、損失を埋め合わせるためにより少ないトレード回数で成功する必要がある。そのため、上記のリスクリワード比率の設定は数学的には正しいと言えるはずだ。リスクリワード比率が1:4の場合、損益が発生しないかもしれないため、勝率20%(5回のうち1回の勝率)の場合は、おそらく1:4.5以上のリスクリワード比率を検討する必要がある。1:5のリスクリワード比率であれば、20%の成功確率で利益を得られる。5回のうち1回の勝利で4回の損失を埋め合わせて、さらに利益を残せるからだ。

FXでブレイクアウトを追う理由とは

チャートを見てブレイクアウトに気付いたら、エントリーしたくなるはずだ。チャンスを逃すことへの不安は常に存在しており、トレードのキャリアを通じて頭によぎるだろう。ブレイクアウトの相場環境は、高値や安値を更新する値動きを追うための要因になりやすいため、初心者トレーダーにとって最も危険な状態である。

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このようにして、多くの個人トレーダーは高値・安値づかみをしてしまう。

ブレイクアウト戦略は、実際にブレイクアウトが発生する前に相場を分析し、セットアップが満たされているか確認する必要がある。そうでなければ、トレーダーが感情に左右された決断を下して、最善の結果を得られない可能性がある。そして、この状況はブレイクアウトの非常に重要な側面とも言える。

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FXでブレイクアウトを追いかけることによる感情的な負担

トレードの心理的側面は、長期的な成功において最重要な決定要因であると多くのトレーダーは考えているだろう。なぜなら、トレードにおいて失敗は単なる可能性ではなく、確実に失敗が起こるからである。

未来を予測することは不可能ではないが困難であり、さらに予測に利用できる情報が不完全であることも考慮しなければならない。また、銀行の調査部門はデータにアクセスするだけでより性格な計算や定量分析が可能なため、個人トレーダーでは敵わないだろう。多国籍銀行に匹敵するマーケットの情報を得ることもおそらく不可能だ。

だが、投資歴の長さにかかわらず、成功すると気分が良くなるはずだ。そして、失敗すると気分が悪くなるだろう。失敗が積み重なると、そのネガティブな感情は絶望へと変化する。一般的に、人間は同じ量の喜びと苦痛があった場合、苦痛の方をより強く感じると言える。つまり、ブレイクアウトを試したトレーダーが5回のトレードのうち4回失敗すると、成功したときの20%に対して、約80%の確率でネガティブな感情を示すことになる。

これは、どのようなトレーダーでも当てはまり、特に自身の方法を探し、アプローチを確立させようと奮闘している初心者トレーダーにとっては、大きな負担となり得る。たとえトレーダーが5回のうち1回は成功して有益な戦略を管理できたとしても、大部分の時間で失敗を感じることでトレードを楽しめない可能性がある。ブレイクアウト戦略は、この可能性も考慮する必要があるだろう。

FXのブレイクアウトは勝てない手法ではない。損失の限定と場面の選択が重要

ブレイクアウト戦略では、損失を比較的小さく抑えることが重要である。なぜなら、ブレイクアウト戦略は一般的に期待できる勝率が低く、その差を埋め合わせようとトレーダーは積極的なリスクリワード比率を採用するからである。さらに、トレードに失敗して1pip、あるいは1ドルを失うことは、利益を生み出す可能性がある数少ないセットアップを絞り込んでしまうことにも注意したい。

また、ブレイクアウトを探しているトレーダーは、とにかく低いリスクを維持したいと考えるだろう。その理由は、ブレイクアウトが発生した直後に反転し始めた場合、ブレイクアウトが継続する可能性が低くなるからだ。つまり、「正しく」予想どおりの結果になることを期待して、トレーダーがポジションを保持し続ける必要はほとんどないと言える。

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