FXのエントリーポイントとは？
FXのエントリーポイントとは、トレーダーが取引（買い／売り）を開始する際の価格帯や価格そのもののことをいいます。FXのエントリーポイントを決めることは、トレーダーにとって複雑な作業になることもあります。通貨ペアの価格を動かす要因は豊富に存在するからです。この記事では、FXのエントリーポイントを取り上げ、以下のエントリー戦略の概要をご紹介していきます。
- トレンドライン
- ブレイクアウト
- ローソク足のパターン
FXで取引を開始するのに最適なタイミングはいつか？
FXで取引を開始する最適な時は、戦略と取引スタイルによって左右されます。いくつかの異なる手法があり、ここでご紹介する3つは人気のある手法ですが、利用可能な手法は他にもあります。
FXのエントリーポイントと戦略1
トレンドライン
トレンドラインは、テクニカルアナリストがサポートラインとレジスタンスラインの価格帯を分析するために使用する基本的なツールです。下の例では、価格は明確に高値を更新しており、安値も切り上げて、一目で分かる上昇トレンドを形成しています。これにより、サポートラインでの買いとレジスタンスラインでの利益確定という取引傾向を判断することができます（下図参照）。価格がこれらの重要なサポートラインとレジスタンスラインの価格帯を突破した場合、トレーダーはトレンドのブレイクアウトまたはリバーサルの可能性に注意する必要があります。
トレンドラインにもとづくFXのエントリーポイントと戦略（USD/ZARの週足チャート：
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ローソク足のパターンは、トレーダーがFXのエントリーポイントや利益確定のシグナルを探すための強力な分析ツールです。経験豊富なトレーダーがよく使う、包み足や流れ星のなどのパターンがあります。下の例では、ハンマーと呼ばれるローソク足のパターンをEUR/USDの反転のエントリーポイントと見ることができます。
ハンマーやその他のローソク足のパターンを確認しても、取引のエントリーポイントが確定されるわけではありません。ただし、エントリーポイントとローソク足のパターンを見極めることは同じくらい重要です。エントリーポイントはローソク足のパターンを分析することによって、リスクが少なくなり、トレーダーが成功する確率を高めることができるのです。
ハンマーと呼ばれるローソク足のパターンでのエントリーポイント、EUR/USDの日足チャート：
チャートを見ると、青で囲った部分でハンマーと呼ばれるローソク足が確認できます。ハンマーは反転の可能性を示すことが知られていますが、慎重に確認しないと、このパターンがダマシのシグナルである可能性を否定できません。このケースでは、ハンマーの終値よりも高い終値を確認してからエントリーしています。これにより、トレーダーは価格に強い上昇バイアスがかかっており、ハンマーが機能していることを確認できます。
トレーダーは、ローソク足のパターン、値動き、ニュースと連動したインジケーターなど、取引を分析するための複数のシグナルを探すことが多いのですが、わかりやすくするために、この記事では異なる戦略をそれぞれのトピックに分けて解説しています。
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ブレイクアウト
ブレイクアウトをエントリーポイントのシグナルとして使用することは、トレーダーの間で一般的です。ブレイクアウトでの取引は、重要な価格帯を特定し、その価格帯の突破を目安にしてエントリーをおこないます。 ブレイクアウト戦略を成功させるには、値動きに関する専門知識がポイントになります。ブレイクアウトでの取引の基本は、価格がサポートラインまたはレジスタンスラインの価格帯を超えて動いた時にエントリーをすることです。
この戦略はシンプルであるため、ブレイクアウトをエントリーポイントにすることは初心者トレーダーにも適しています。下の例では、重要なサポートライン（赤）を示しています。その後、ブレイクアウトが起こり、取引高が増加して、下降トレンドがさらに維持されます。サポートラインを単純にブレイク（割り込む）することで、トレーダーはエントリーをおこないます。また、トレーダーは終値が重要な価格帯を突破したことを確認するまでエントリーを待つこともあります。
ブレイクアウトにもとづくFXのエントリーポイントと戦略、USD/JPYの日足：
FXのエントリーポイントが分かる人気インジケーター
FXのエントリーポイントが分かるインジケーターで人気が高いものは、トレーダーが採用している取引戦略と結びついています。インジケーターは、前述のエントリー戦略のサポートとしてよく使用されています。
下の表では、FXのエントリーポイントが分かる有効なインジケーターと、それらがどのように使用されるかを解説しています。
| エントリー・インジケーター | 使用 |
|---|---|
| RSI | 買われ過ぎや売られ過ぎのシグナルを出します。レンジ相場やトレンド相場で効果を発揮します。 |
| 移動平均（MA）のクロス | 複数のMAを使用して、トレーダーはエントリーのシグナルを出す短期移動平均線と長期移動平均線のクロス（交差）を探します。 |
| MACD | レンジ相場やトレンド相場で効果を発揮します。MACDのクロスは、トレンドの方向性を示します。 |
