
はらみ線(はらみ足)を使ったFXのトレード: 主なポイント
はらみ線は、相場の反転または継続を見極めるためFXにおいて頻繁に使用されます。はらみ線が生み出す示唆はトレーダーにとって非常に貴重な武器となり、重視されています。本稿では、FXにおけるはらみ線について概説しながら以下のトピックについて説明します。
- はらみ線とは?
- FXのトレードにおけるはらみ線の利用:長所と短所
- はらみ線を使ったFXのトレード手法
- はらみ線を使用したトレードについてもっと学ぶ



はらみ線(はらみ足)とは?
はらみ線は日本のローソク足パターンで、2本のローソク足で構成され、マーケットの反転または継続を示唆します。「はらみ」という言葉は日本語の「妊娠」から来ており、はらみ線の形を示しています。以下に示すようにはらみ線は、強気を示す場合と弱気を示す場合があります。

陽のはらみ線
- 確立した下降トレンド
- 先行する大陰線(赤)
- 後続の小陽線(緑) - 陰線の終値から窓を開けて上がって寄り付き、ローソク足の実体が前の陰線の始値と終値の間に入ります。
陰のはらみ線
- 確立した上昇トレンド
- 先行する大陽線(緑)
- 後続の小陽線(緑) - 陽線の終値から窓を開けて下がって寄り付き、ローソク足の実体が前の陽線の始値と終値の間に入ります。
上の図にあるように、1本目(妊娠しているローソク足)は大きなローソク足で直前のトレンドを継続しており、2本目は妊婦の腹部のように突き出た小さなローソク足です。テクニカル上、2本目のローソク足は1本目の長さの内側に入る点に注目することが大切です。しかしFXは24時間トレード可能であるという性質上、FXのチャート上で窓(ギャップ)が開くことは稀です。そのため正確な形のはらみ線はFXでは稀で、ギャップは最小限となり、2本目のローソク足は1本目よりもわずかに内側になることが多くなります。
確認用のローソク足は、2本目の小さなローソク足が反転につながるか、1本目のローソク足のトレンドにしたがうかを確認するツールとして使用されます。はらみ線や他のローソク足パターンの人気がある理由は、低いリスクと最適なタイミングで反転を知ることができるからです。これにより非常に有利なリスクリワード比率を得ることができます。

FXのトレードにおけるはらみ線(はらみ足)の利用:長所と短所
はらみ線の長所:
- 見つけやすい。
- 高いリスクリワード比率で大きな動きをとらえる機会がある。
- FXのトレードで広く利用されている。
はらみ線の短所:
- トレードをおこなう前に確認が必要。
はらみ線(はらみ足)を使ったFXのトレード手法
はらみ線は、確認用のローソク足により、強気を示す場合と弱気を示す場合があります。下の2つのFXのチャートでは、それぞれのはらみ線についてFXでどのように機能するのかを示しています。
両方の例において3と書かれたローソク足がパターンを検証する確認用のローソク足です。ほとんどのローソク足パターンにおいて、トレーダーはパターンを確認するため別のテクニカル指標を使用します。
陽のはらみ線

上の陽のはらみ線はEUR/USDペアの現在の上昇トレンドの継続を示しています。すべてのはらみ線が反転を示すとは限らないということを覚えておきましょう。



陰のはらみ線

上の陰のはらみ線は、はらみ線パターンにより反転がどのように形成されるかを示しています。中期の高値で反転が起こっています。反転のシグナルは、重要な価格水準(サポートライン、レジスタンスライン、高値、安値)で強くなるケースが多く見られます。
はらみ線を解釈する時は、以前の値動きが非常に重要です。それまでのチャートパターン(トレンド)とプライスアクションを分析することで、トレーダーははらみ線の示す内容について洞察し予測する能力を持つことができます。以前の値動きがなければ、はらみ線は実質意味のない3本のローソク足でしかありません。
はらみ線(はらみ足)を使用したトレードについてもっと学ぶ
- ローソク足チャートの読み方では、はらみ線や同時線など複雑なテクニックの前に学ぶべき重要な基本情報を解説しています。
- ローソク足チャートを読む時はトレードの時間軸、典型的な値動き、プライスアクションに注意しましょう。
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