米ドル円、日経平均、日本株、テクニカル、USD/JPY―トーキングポイント
米ドル円のテクニカル面の動きは一段の米ドル高円安を示唆している。USドル円は年初来高値：137.911円突破が視野に入る。円安進行は輸出企業の業績向上期待から日本株にとってもプラス材料である。詳しく見てみたい。
米ドル円週足チャートテクニカル分析：USドル高円安
米ドル高円安トレンドを示唆する「ダブルボトム」が成立している。また、9期間指数移動平均線が20期間指数移動平均線を上抜け、9，20，50，200期間指数移動平均線が上向きかつ、上から順に並び、米ドル高円安を示唆する「パーフェクトオーダー」が成立している。「パーフェクトオーダー」が成立するのは2022年10月以来である。年初来高値更新：137.911円更新が視野に入る。
米ドル円週足チャート
資料：Trading View
米ドル円日足チャートテクニカル分析：USドル高円安
５月初めに年初来高値：137.911円をトライした時と状況が異なっている。9，20，50，200日指数移動平均線が上向きかつ、上から順に並ぶ「パーフェクトオーダー」が成立しており、米ドル高円安トレンドが明確になっている。週足チャート同様、年初来高値：137.911円更新、心理的節目であり水平レジスタンスである140円ちょうどが視野に入る。リスクとして米国債務上限問題が上げられる。上限問題に対する懸念が高まった際にはリスクオフの動きが強まり、安全資産通貨である円が買われる（米ドル安円高）ことを想定する。円高進行時は水平サポートラインである133.718円へ円高が進行する可能性がある。
米ドル円日足チャート
資料：Trading View
日経平均株価：強気
日経平均株価先物の投機筋のポジションは、依然としてネットロングの投資家が過去と比べて多くないことを示している。このことは、今後日経平均株価の先行きに強気な投資家が増え、ロングポジションを積み増すことで日経平均株価の一段高に寄与する可能性を示唆している。
資料：BloombergよりDailyFX.comが作成。
日経平均株価（先物）の4時間足チャートで、強気の「三役好転」が成立している。米ドル高円安が進行した場合は、日経平均株価の一段高に寄与することを見込む。日経平均株価は2021年9月高値：30,795円への上昇が視野に入る。
日経平均株価先物4時間足チャート
資料：Trading View
-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著
