FXテクニカル分析:ドル円(USDJPY)
【サマリー】
・日銀イベントへの反応は限定的
・上昇局面では138.50ブレイク→139.00トライが焦点に
・139円前半のレジスタンスポイントの突破は140.00トライのシグナル
・反落局面での注目ポイントは138.00と137.50の攻防
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・日銀イベントは無難に通過
今日開催された日銀金融政策決定会合では、大方の予想どおり現行の金融緩和政策を維持することが決定された。
展望レポートでは、22年の物価見通しを4月時点の1.9%から2.3%へ上方修正する一方、経済成長のそれは2.9%(4月時点の予測)から2.4%へ下方修正した。
また、黒田東彦総裁の発言も特段材料視されることはなかった。
・上昇局面での焦点は138.50のブレイク→139.00トライ
日銀イベントに対するドル円の反応は限定的。冒頭で述べたとおり、138円台で底堅い展開が続いている。
今月の18日以降、ドル円は138.50レベルで上値が止められているが、欧州タイムに上方ブレイクしてきた。
今晩の欧州中央銀行(ECB)理事会とラガルド総裁の言動で国内外の金融政策スタンスの差が意識される場合は今の上昇トレンドが維持されることで、139.00のトライ&ブレイクとなるか?この点に注目したい。
ドル円のチャート
TradingView 1時間足(7月12日以降)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 4% | 3% | 3% |
週次 | -5% | 5% | 3% |
・139円前半 2つのレジスタンスポイント
ドル円が139円台へ再上昇する場合、注目しておきたいレジスタンスポイントが2つある。
最初のポイントは、フィボナッチ・プロジェクション76.4%の水準139.12レベルである。今月15日の相場では、このテクニカルポイントがレジスタンスとして意識された。
もう一つのポイントは、今月14日の高値139.38レベルである。
ドル円がこれら2つのレジスタンスポイントを完全に突破する場合は、節目の140.00をトライするシグナルとなり得る。
逆に139円前半が“レジスタンス化”する場合は、ドル円の反落リスクを警戒したい。後者のケースでは、以下で述べるチャートポイントでの攻防に注目したい。
ドル円のチャート
TradingView 日足(今年2月以降)
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・138.00と137.50の維持
上で述べたレジスタンスポイントでドル円の上昇が何度も止められる場合は、反落リスクを警戒したい。
目先、注目したいチャートポイントが138.00レベルである。この水準はサポートポイントとして意識される局面が見られる。また、今日は短期サポートライン(7/6日21時の安値134.94レベルが基点)が138.00前後で推移している。
ドル円が138.00(短期サポートライン)を完全に下方ブレイクする場合、米国市場はリスク回避相場(株安/米金利の低下)となっていることが予想される。
実際に米国市場がこの状況に陥る場合は、ドル円の下落幅が拡大しやすい。このケースでは、ドル円の138.00ブレイクと短期サポートラインを形成している137.50前後の維持が次の焦点として浮上しよう。
ドル円のチャート
TradingView 1時間足(月初来)