FXテクニカル分析:ユーロドル(EURUSD)
【サマリー】
- 21日線と半値戻し1.0283レベルがレジスタンスに
- ユーロドルは下落トレンドへの転換を意識する局面に
- 下値の焦点は1.01レベルの攻防
- 1.01を下方ブレイクする場合は下落幅の拡大を警戒
・21日線と半値戻しがレジスタンスに
ドル円(USDJPY)は、7月に入り短期サポートラインとして意識されていた21日移動平均線(MA)を下方ブレイクした。※詳細はこちらのレポートを参照
一方、ユーロドル(EURUSD)は現在、その21日線(1.0240レベル)がレジスタンスラインとして意識されている。
直近高安の半値戻し1.0283レベルがレジスタンスポイントとして意識されている、と捉えることもできるが、いずれにしてもテクニカルの面でユーロドルは下落のリスクを警戒すべき局面にある。
ユーロドルのチャート
TradingView 日足(今年5月以降)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | -2% | -1% | -2% |
週次 | -5% | 18% | 4% |
・焦点は1.01の攻防
ユーロ相場のリスクリバーサル(25R / 1ヶ月)のトレンドを確認すると、ユーロドルとユーロ円では一時ユーロ・プットの動きが続いている。
ユーロ相場のリスクリバーサル:ユーロドルとユーロ円
ブルームバーグのデータより作成 / 日足(今年5月以降)
一方、ユーロポンドではユーロ・プットへ向かうトレンドが続いている。これらの動きは、ユーロ相場全体の地合いの弱さを示唆している。
ユーロ相場のリスクリバーサル:ユーロポンド
ブルームバーグのデータより作成 / 日足(今年5月以降)



・下落局面で注目したいサポートポイント
冒頭で述べた2つのテクニカルポイントで相場の戻りが止められている状況、そして通貨オプション市場の動きを総合的に考えるならば、今週のユーロドルは下値トライをより意識したい。
実際にそのような展開となる場合、目先の焦点は1.01台の維持である。
ユーロドルが1.01レベルを目指すシグナルとしてまず注目したいのが、短期サポートラインとすぐ下の水準フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準1.0153レベルの攻防である。
これらテクニカルポイントを一気に下方ブレイクする場合は、半値戻しの水準(1時間足)1.0115レベルのトライが焦点として浮上しよう。
1.0115をも下方ブレイクする展開となれば、1.01のトライ&ブレイクを想定しておきたい。
ユーロドルが1.01以下の攻防となる場合は、直近安値(7月14日安値)の0.9952レベルを視野に下落幅が拡大する展開を警戒しておきたい。
ユーロドルのチャート
TradingView 1時間足(7月13日以降)
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