金と銀のテクニカル見通し:弱気
- 金価格は2022年の安値を更新した後、5週間の続落で踏みとどまった
- ただ金は小幅な反発にとどまり、相場がさらなる上昇に向かうかは疑問が残る
- 銀価格は18ドルを上回る水準近辺にとどまって推移しているが、直前の下落トレンドが再開する可能性がある



金相場のテクニカル見通し
金相場は5週間続落となっていたが、2022年の安値を更新後、2021年のスイングローとなる1,680付近が下値サポートとなり、踏みとどまった。ただその後、上昇の勢いは急速に弱まった。2021年4月からサポートゾーンとなってきた1,720付近を最近割り込み、このゾーンはレジスタンスに転じた。このため、強気なセンチメントは消え、週末にかけて上昇幅を縮小した。
先週金曜日には、金相場は週足ベースで約0.4%上昇したが、一連の下落相場後の動きとしてはやや勢いに欠けるパフォーマンスとなった。金相場は今後、これらの上昇分を打ち消し、恐らく以前の下降トレンドを再開するように見受けられる。もしそうなら、2021年に何度も価格を下支えした水準である先週の安値1,681まで下落する可能性がある。この水準を割り込むと、2020年初頭以来、取引されていない水準までの下落も想定される。
それでも、金の強気派による買いを支えに、1,720前後の水準が再びサポートゾーンとなる可能性もある。その水準近くにあるフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準は、明確な奪回目標となるだろう。MACD線は、シグナル線を上回ろうとしており、強気な展開となる可能性がある。下降している26日指数移動平均線(EMA)とフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準は、買いが優勢になった場合に上値試しの水準として意識される可能性が高いだろう。
金/米ドル 日足チャート

資料:TradingView
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 8% | -26% | -3% |
週次 | -6% | -7% | -6% |
銀相場のテクニカル見通し
銀価格は7週間の続落からは脱したものの、先週金曜日はわずか0.25%高と、かろうじてプラス圏で取引を終了した。2016年10月からのレジスタンスエリアが銀相場を下支えた。それでも、バイアスは依然として弱気に傾いており、数カ月にわたる下降トレンドが続いている。7月1日以降、銀価格は7%以上、下落している。
それでも、銀価格は先週の安値18.148の水準を維持できれば、反発の可能性がある。また、RSI(相対力指数)は売られ過ぎの領域から上抜けし、MACD線とシグナル線の交差は強気のシグナルを示している。金価格同様、強気派の勢いが増せば、下降している26日EMA近辺の水準がレジスタンスとして意識され、再び底堅い展開にもなり得る。 その場合は、26日EMAとフィボナッチ・リトレースメント38.2%が上値レジスタンスとなるだろう。
銀/米ドル 日足チャート

資料:TradingView
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | -7% | 2% | -6% |
週次 | -8% | 6% | -6% |
--- DailyFX.com アナリスト トーマス・ウェストウォーター著
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