FXテクニカル分析:ユーロドル(EURUSD)
・1.04割れを想定する局面に
ユーロドルは連日の陰線示現により、一気に1.04の攻防が焦点として浮上してきた。
1.08レベルがレジスタンスポイントとして明確になり、短期レジスタンスラインが形成された。そして相場を下支えする局面が見られた21日移動平均線(EMA)の下方ブレイクやMACDのデッドクロス、さらにRSIがMA(RSIチャートの赤ライン)を完全に下方ブレイクし、かつ「売られ過ぎ」の水準30を未だ下抜けていない状況も考えるならば、ユーロドルは1.04ブレイクを想定する局面にある。
ユーロドルのチャート
TradingView 日足(今年2月以降)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 6% | -10% | 0% |
週次 | 12% | -6% | 5% |
・2つのシナリオ
実際にユーロドルが1.03台の攻防へシフトする場合は、5月13日の安値1.0348レベルの攻防が焦点として浮上しよう。
ユーロドルがこのレベルをトライする場合、2つのシナリオを想定しておきたい。
ひとつめのシナリオは、あっけなく下方ブレイクする展開である。このケースでは、フィボナッチ・プロジェクション50.0%の水準1.02138レベルが次のサポートポイントとして浮上する。
もうひとつのシナリオは、1.0348レベルがサポートポイントとして意識される展開である。この場合は、21日線までの短期的な反発が予想される(上の日足チャートを参照)。突破する可能性もあろう。しかし、ユーロドルが21日線の突破に成功しても、レジスタンスラインや1.08レベルの突破を確認できない限り、ユーロドルの下落トレンドを意識する状況が続こう。
さらに後者のケースでは、2つの展開が考えられる。ひとつは、ユーロドルの戻りが短期レジスタンスラインで止められるケースである。この場合は、ディセンディング・トライアングル形成の過程にあると想定し、実際にこのチャートパターンが示現するかどうか?この点に注目しておきたい。
もうひとつは、1.08レベルがレジスタンスポイントとして意識され続けるケースである。この場合は、ユーロドルがレンジ(1.03-1.08)相場となる展開を想定したい。実際に2つめのケースとなる場合だが、現在は米欧の利上げスピードの差が意識されていることから、レンジの下限をトライ&ブレイクする可能性を意識する状況が続こう。
ユーロドルのチャート
TradingView 日足(年初来)
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