FXテクニカル分析:ポンド円(GBPJPY)
・レジスタンスポイント168.00の突破
ポンドドルとは対照的に、ポンド円は上昇トレンドを維持している。他のクロス円も同じトレンドにあることを考えるならば、国内外の金融政策スタンスの差が円安のドライバーになっていることは明白。そうであるならば、現在のポンド円は調整の反落を挟みながら、新たなレジスタンスポイントの水準を探る状況にある。
目先、その候補として注目すべきは168.00レベルの攻防である。4月20日にローソク足の実体ベースでポンド円の上昇を止めたのが、この水準だった(高値168.43)。そして現在、この168.00を前にポンド円は上値の重い状況にある(本日13時時点の高値は167.44レベル)。
RSI(上限70 / 下限30)では、未だ「買われ過ぎ」のシグナルは点灯していない。一方、MACDはユーロ円と同じくゴールデンクロスが示現した後、上昇のトレンドにある(ユーロ円のテクニカル分析記事を参照)。そして、目先デッドクロスとなるムードもない。5日移動平均線(SMA)がサポートラインとして相場を下支えしている状況も考えるならば、168.00トライ&ブレイクを想定しておきたい。
実際にポンド円が168円台の攻防へシフトする場合、次のレジスタンスポイントとして注目したいのが、フィボナッチ・プロジェクション76.4%の水準168.94レベルである。このテクニカルポイントをも簡単に突破する展開となれば、170円台のトライが焦点として浮上しよう。
ポンド円のチャート:レジスタンスポイント
TradingView 日足(年初来)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 40% | 1% | 10% |
週次 | 20% | -13% | -6% |
・5日線、164.00そして21日線のトライ
一方、ポンド円の反落局面(調整相場)では、上で述べた5日移動平均線(SMA)の維持が焦点となろう。サポートラインとして意識されているこの移動平均線の下方ブレイクは、さらなる下落のシグナルと想定しておきたい。
5日線の次に注目したいテクニカルラインが、21日移動平均線(SMA)である。過去にこの移動平均線は、レジスタンスとしてもサポートのラインとしても意識される局面が見られた。現在はサポートラインとして意識されるかどうか?この点に注目したい。164.00レベルがレジスタンスからサポートのポイントへ転換しない場合は、21日線トライのシグナルとなり得る。
ポンド円が21日線以下の攻防となっても、短期サポートラインおよび158.00を完全に下方ブレイクしない限り、ポンド円の上昇トレンド(または高値圏でのレンジ相場)を意識したい。
ポンド円のチャート:サポートポイント
TradingView 日足(今年2月以降)