ドル円の焦点とチャートポイント
・焦点は引き続き135円トライ&ブレイク
ドル円は調整の反落を挟みながらも、5日移動平均線(SMA)がサポートラインとなり上昇トレンドを維持している。MACDもドル円の地合いの強さを示している。これらの動向を考えるならば、今週も135円のトライ&ブレイクがドル円の最大の焦点となろう。
ドル円が135円台へしっかりと乗せてくる場合、次の上値ポイントは136.00のトライである。テクニカルの面ではフィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準136.68レベルのトライが注目される。今回のFOMCが米利上げペースを加速させるイベント(またはその観測を高めるイベント)となれば、米国債の利回りは短期的に上昇幅が拡大する可能性が高い。このケースでは、ドル円が136円台へ攻防シフトする展開を想定しておきたい。
ドル円のチャート
TradingView 日足(今年2月以降)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | 7% | 0% | 1% |
週次 | -2% | 1% | 0% |
・5日線、132.50、131.30台の攻防
一方、FOMC前後で「インフレリスクと米金融引き締めリスク→景気の後退リスク→米国債利回りの低下」の展開となる場合、または135.00レベルが強固なレジスタンスポイントとして意識される場合は、ドル円の反落リスクを警戒したい。このケースでは、5日線(上のチャートを参照 / 今日現在133.90前後で推移)の攻防が目先の焦点となろう。
ドル円がこの移動平均線を完全に下方ブレイクする場合は、8日大陽線の安値132.50レベルのトライおよび維持が焦点となろう。この水準は、フィボナッチ・プロジェクション50.0%のレベルでもある。テクニカル面でも132.50はサポートポイントとして意識される可能性がある。
ドル円の調整が加速(下落幅が拡大)し131円台の攻防へシフトする場合は、5月9日の高値131.34レベルが、レジスタンスからサポートのポイントへ転換するかどうか?この点を確認したい。
ドル円のチャート
TradingView 4時間足(4月25日以降)
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