FXテクニカル分析:ドル円(USDJPY)
・136.70レベルの突破
22日のドル円は、米国債利回りの低下が影響し、一時135円台へ下落する局面が見られた(安値135.68レベル)。しかし、レジスタンスポイントだった135.50-60レベルの維持に成功し、かつ136円台へすぐに反発するあたり、ドル円の地合いの強さがうかがえる。
本日、ドル円が上昇する局面で注目したいのが、136.70レベルのトライ&ブレイクである。このレポートで何度も指摘してきたとおり、136.68はフィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準にあたる。昨日は、見事にこのテクニカルポイントで上昇が止められた。この水準でドル円の上昇が連日止められる場合は、136.70レベルが新たなレジスタンスポイントとして意識される可能性が高まろう。
一方、ドル円がこのレベルを難なく突破する場合は、137円台への攻防シフトを想定しておきたい。
ドル円のチャート
TradingVeiw 日足(今年2月以降)
変動 | ロング | ショート | 建玉 |
日次 | -1% | 3% | 2% |
週次 | 3% | 2% | 2% |
・資源価格と反落リスク
現在、米国株のエネルギーセクターと国際商品市場でトレンドの転換ムードにある。この状況が続けば、「将来の景気後退→資源価格の下落→インフレの低下」が意識されることで、米国債利回りには低下の圧力が強まることが予想される。米国債利回りの低下が続く場合、その動きとの相関性が高いドル円にも反落の圧力が高まることが予想される。
ドル円が下値をトライする場合、目先の焦点は135円ミドル(フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準)の維持であるが、今日の東京時間に早くもこの水準をトライする動きが見られる。そして短期サポートラインが形成されつつある。このラインで反発が取れめられる場合、ドル円は135円ミドルを完全に下方ブレイクする可能性が高まろう。この展開となる場合、次の焦点は135.00の維持、そしてフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準134.72レベルのトライとなろう。
ドル円が134円台の攻防へシフトする場合、134円台での反発が限定的、または反発しても135.00、135円ミドルまたは短期レジスタンスラインで上昇が止められる場合は、ドル円の調整の相場(反落)が続くことを想定したい。実際にこの展開となれば、21日移動平均線(EMA)の維持が焦点となろう(上の日足チャートを参照)。このEMAは今日現在、133.10前後で推移している。
ドル円のチャート
TradingVeiw 1時間足(今月15日以降)
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