※2023年8月3日13時32分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、トレンドラインのブレイクアウト、RSIダイバージェンス - 最新のテクニカル分析
- ユーロは重要な下方ブレイクアウトを確認しつつある
- 4時間足チャートで見られるRSIの強気なダイバージェンスに注意
- 短期的に注目すべきユーロ/ドルの水準とは?



ユーロは対ドルで重要な下方ブレイクアウトを確認しようとしているように見える。下図の日足チャートを見ると、ユーロ/ドルは5月下旬から続く上昇トレンドライン(サポート)を割り込んで取引を終えている。ここからさらに下降すれば、トレンドの転換がさらに明確に示され、テクニカルバイアスは弱気に傾くだろう。その場合、7月の安値1.0834が焦点となる。
7月安値のすぐ下には100日移動平均線(MA)がある。これが重要なサポートとなり、上昇バイアスが維持される可能性がある。一方、下げ幅を拡大する場合は、5月の安値1.0635を守れるかが焦点となる。1.0635の下方ブレイクが確認されれば、3月以来の安値を再び試す展開が視野に入ろう。4時間足チャートで、短期的なトレンドがどのように形成されているかを見てみよう。
資料:TradingView
トレンドラインの下方ブレイクアウトは、下図の4時間足チャートでより正確にゾーンとして確認できる。とはいえ、日足チャートでブレイクアウトを確認することは必要不可欠であることを明記しておく。4時間足チャートでは、RSI(相対力指数)で強気のダイバージェンスが発生している。これは下降の勢いが弱まる兆候であり、時に価格が上昇に転じることがある。
下方ブレイクに失敗した場合は、7月からの下降トレンドラインに注意しよう。これがレジスタンスとなり、短期的な下向きバイアスが維持される可能性がある。一方、これを上抜けた場合は、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準1.1124が意識されよう。この水準を突破すると、7月の高値1.1275を再び試す展開がつながるかもしれない。

資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。