※2023年9月14日15時28分更新
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ユーロ/ドルのテクニカル分析
ユーロ/ドルは、先週木曜に3カ月ぶりの安値を付けたが、その後は落ち着き、今週も小動きが続いている。
先週木曜の終値は、21日単純移動平均線(SMA)をベースとしたボリンジャーバンドの下限バンドを下回った。
ただ、その翌日には再びバンドの内側で取引を終了した。これは、テクニカル分析の観点からは弱気な展開の一服、あるいは反転の可能性を示唆している。
ただ一方で、価格は7月に1.1273と1.1280の2つのブレイクポイント間にある1.1276で高値を付けた後、下降トレンドチャネル内にとどまっている。このため、1.1270-1.1280付近がレジスタンスゾーンとなる可能性がある。
このように相反するシグナルが点灯していることを考慮すると、直近の下落からの戻りにより、ユーロ/ドルはレンジ取引環境にあると言えるかもしれない。2023年初頭以来、価格は1.0516-1.1276のレンジで取引されている。
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直近のレジスタンスは火曜の高値である1.0770近辺となる可能性があり、この近辺にはブレイクポイントもある。その上に位置する1.0530-1.0835エリアには複数のブレイクポイントと200日SMAがあり、これらもレジスタンスとして機能するかもしれない。
さらにその上には、過去の高値1.0945とその近くに55日SMAがあり、レジスタンスとなる可能性がある。その後にはブレイクポイントが集まったゾーンや直近の高値圏である1.1065-1.1105エリアが控えている。
下値では、過去の安値である1.0686、1.0667、1.0635、1.0525、1.0483、1.0443がサポート候補として控えている。
ユーロ/ドル 日足チャート
資料:TradingView
ユーロ/円のテクニカル分析
ユーロ/円は、月曜に159.58まで下落したが、その水準を下回るには至らなかった。
この下落に伴い、2つ過去の安値と55日SMAを一時割り込んだが、引けにかけて値を戻し、これら全てを上回って取引を終えた。
この下落は、弱気相場の始まりというよりも、ストップロスの解消と解釈することができそうだ。いずれにせよ、上昇トレンドラインは維持されており、短期的にはレンジ取引パターンが展開されているようだ。
当面のサポートは156.6-157.00エリア、その下には現在156.10付近にあるトレンドラインとなりそうだ。ブレイクポイント153.45もサポートとになり得、その下には151.61、151.07のブレイクポイント、直近の安値151.41が控えている。
一方、上値では、159.49と159.76の高値がレジスタンスになり得る。
また、2008年9月以来の高水準となった先月の高値158.05もレジスタンスの射程圏内だ。2008年9月は、市場が世界的な金融危機の発生で動揺した月である。
ユーロ/円は上昇チャネル内にとどまっており、強気トレンドは今のところ維持されているように見える。トレンド取引についてもっと知りたい方は、下のバナーをクリックしてください。



強気の三角移動平均線(TMA)を形成するには、価格が短期の単純移動平均線(SMA)を上回っている状態で、なおかつ短期SMAが中期のSMAを、中期SMAが長期のSMAを上回っている状態である必要がある。また、すべてのSMAは正の勾配でなければならない。
55日、100日、200日SMAを見ると、これらのSMAはTMAの基準を満たしており、強気のモメンタムが進展していることを示唆している。
ユーロ/円 日足チャート
資料:TradingView
ユーロ/英ポンドのテクニカル分析
ユーロ/英ポンドはここ4カ月、0.8493-0.8701間で推移しており、レンジ取引環境にあると思われる。
10日、21日、34日、55日、100日SMAはすべて0.8566-0.8611間にまとまっており、ユーロ/英ポンドは方向感に欠けた展開となる可能性がある。
このレンジのどちらか一方を突き抜ければ、ブレイクアウト取引のチャンスとなる可能性がある。ブレイクアウト取引の詳細については、以下のバナーをクリックしてください。



サポートは、複数の過去の安値、0.8524、0.8504、0.8493、0.8486、0.8481のブレイクポイントとなる可能性がある。
上値では、現在0.8611付近にある100日SMAがレジスタンスとなろう。この100日SMAは、7月と8月の2度にわたって上値を抑えたが、昨日は一時突破され、価格はその後再び下降した。
さらにその上には、0.8669、0.8701、0.8735の過去の高値がレジスタンスとして控えている。
ユーロ/英ポンド 日足チャート
資料:TradingView
--- DailyFX.com ストラテジスト ダニエル・マッカーシー著
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