※2023年7月31日11時44分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、RSIダイバージェンス、上昇中のサポートライン - テクニカル分析アップデート
- ユーロ/ドルの短期下落トレンドは、右肩上がりのサポートラインで一服
- 4時間足チャートのRSIダイバージェンスは、下落の勢い低下を示唆
- 今週、注目すべき重要な水準とは?



ユーロ相場は先週、対ドルで下落した。とはいえ、長期的には引き続き、上値余地が残されている。下図の日足チャートを見ると、ユーロ/ドルは6月末から続く目先の上昇サポートラインまで下落しているためだ。価格は先週、同ラインを固持し、上昇バイアスは維持されている。このサポートから反発すると、フィボナッチ・エクステンション38.2%の水準1.1231を上回れるかどうかが次の焦点となる。
このフィボナッチポイントを上抜けると、2022年2月の高値が意識され、1.1453-1.1495がレジスタンスゾーンとなろう。一方、下降に転じた場合は、次の重要なサポート水準は7月6日の安値1.0834となりそうだ。その下には4月の安値1.0635が控えている。4時間足チャートで詳しく目先の値動きを見てみよう。
資料:TradingView
4時間足チャートでは、ユーロは6月を始点とする上昇サポートラインから反発する直前、RSI(相対力指数)では強気のダイバージェンスが発生している。これは、下落の勢いが弱まる兆候であり、価格は上昇に転じる可能性がある。ここから短期的に上昇に転じた場合、7月の高値からの下降トレンドラインを突破できるかが注目される。
このトレンドラインを上抜けると、フィボナッチ・リトレースメント14.6%のマイナーな水準1.1182が意識され、その後は1.12758が視野に入る。上昇中のサポートラインのすぐ下には、1.0954の中間点がある。この中間点を割り込むと、1.0833-1.0859のサポートゾーンが露呈する。このゾーンは7月初旬に付けた安値で構成されている。ここからさらに下方向に進むと、5月の安値1.0635まで下落する可能性がある。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
ドゥブロスキー氏に連絡するには、Twitter で @ddubrovskyFX までお願いいたします。