※2023年8月28日12時25分更新
ユーロ、ユーロ/ドル、RSIダイバージェンス - テクニカル分析によるアップデート
- ユーロは6週続落、7週目も下落なら2014年以来最長の続落記録
- ユーロ/ドルは重要なサポートの下方ブレイクを確認
- 4時間足チャートでの強気なRSIダイバージェンスに注目



ユーロは現在、ドルに対して2018年以来最長となる6週続落となっている。7週目も続落となれば、2014年以来最長の続落記録となる。今月これまでのところ、ユーロは約1.9%下落しており、月間下落率は5月以来となる勢いである。そのような中、短期的なテクニカル見通しはどうなっているだろうか。
下図の日足チャートを見ると、ユーロは2022年末を始点とする重要な上昇トレンドラインゾーン(サポート)の下方ブレイクアウトが確認されている。価格は先週金曜、フィボナッチ・リトレースメント78.6%の水準1.0772のすぐ上で取引を終え、当面のサポートを確立した。さらに下降が進むと、5月の安値1.0635を再び試す可能性がある。
資料:TradingView
4時間足チャートは、直近の値動きがよりよく分かる。RSI(相対力指数)では強気のダイバージェンスが示現しており、下落の勢いが少しずつ弱まっていることを示唆している。強気のダイバージェンスは、価格が1.0772(上記の日足チャート分析で指摘)まで下落した直後に発生しており、これは初期の反転予告と言えるかもしれない。
このような展開においては、6月下旬からの旧サポートゾーンである1.0833-1.0859を注視されたい。これが新たなレジスタンスとなる可能性があるからだ。しかし、ユーロがこれを上抜けたとしても、次の重要なポイントは7月からの下降トレンドラインとなる。この下降トレンドラインは目先のレジスタンスとして機能している。これを突破すれば、ますます強気な見方が広がるだろう。
資料:TradingView



--- DailyFX.com シニアストラテジスト ダニエル・ドゥブロスキー著
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