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ドル円&日本株見通し:植田日銀総裁サプライズの裏で海外勢は躍動

ドル円&日本株見通し:植田日銀総裁サプライズの裏で海外勢は躍動

Tetsuya Kimata, CFA, ストラテジスト

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このページの内容

植田日銀総裁が、年内の金融政策変更に言及したことから、日銀の金融政策を巡る不透明感が急速に高まっている。日本長期金利(10年国債利回り)は、9年8か月ぶりに0.7%台に上昇した。日本銀行やFRBの金融政策動向が、当面の日本市場の変動要因になることが見込まれるものの、海外勢の行動に変化の兆しがみられる。このような中、日本株、そしてドル円の今後の見通しとは

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サマリー

  • 植田日銀総裁発言を受け、政策不透明感高まる
  • 日本株の見通し
  • ドル円の見通し

植田日銀総裁のサプライズ

植田日銀総裁が年内の金融政策変更の可能性に言及したことから、日本の長期金利が上昇している。日本の長期金利(10年国債利回り)は9年8か月ぶりに0.7%台に上昇している。9月22日に日本銀行は金融政策決定会合を開催するが、植田日銀総裁の発言を受け、金融政策の不透明感が高まっている。

日本長期金利(10年国債利回り)

A graph showing the price of a stock market  Description automatically generated

資料:Trading View

 

もっとも、9月の日銀会合では、実質賃金の伸びも緩慢(マイナス)である中、マイナス金利政策の解除を含む金融政策修正の可能性は低い。しかしながら、植田日銀総裁が年内の政策修正の可能性に言及したことは、近い将来の金融政策修正に向けた地ならしの可能性があり、インフレや、今後の金融政策見通しに注目である。インフレ高止まりや、早期の金融政策修正の可能性を示唆するかどうかで、ドル円や日本株も変動することが見込まれる。

 

日本株、海外勢の躍動

春先以降、日本株の上昇をけん引してきた海外勢であるが、7月以降は、利益確定などを背景に、日本株の売却が目立っていた。しかしながら、足元は再び日本株の買い越しに転じている。

 

日本株の利益確定の動きが一巡し、中国の景気低迷を受けた代替投資先、日本株の構造的変化を背景に、再び日本株に強気になり、日本株の買い越しに転じている可能性がある。

 

春先以降見られたように、海外勢が日本株に一段と強気になるにつれ、日本株が再度上昇トレンドを再開する可能性がある。

image2.png

資料:BloombergよりDaily FXが作成

 

ただし、当面は日本銀行やFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策動向がドル円や日本株の変動要因になろう。日銀の金融緩和継続、との見方が強まった際には、ドル円や日本株のサポート要因(ドル高円安、株高)になることを見込む。

 

日本株(日経平均株価)見通し

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日経平均株価(先物)は、右肩下がりの平行トレンドチャネルの上方トレンドラインをブレイクし、下落トレンド終了の可能性が高まった。しかしながら、8月1日高値33,470円を上方ブレイクすることに失敗し、日経平均株価は再度下落に転じた。

 

ただし、3月16日から6月19日までの日経平均株価の値動きに基づいたフィボナッチリトレースメント23.6%水準32,119円がサポートとして機能している。RSIも日本株に強気モメンタムを示唆する50超えに再度上昇しており、テクニカル面では日経平均株価にやや強気である。

 

日経平均株価は、日本銀行、FRBの金融政策を睨んだ動きが続くことを見込むものの、日本銀行の金融緩和継続、もしくはFRBの利上げ終了との思惑が強まった場合、日経平均株価は、再度8月1日高値33,470円へ向かって上昇することを見込む。日経平均株価が33,470円を上方ブレイクした場合、上昇トレンドへの転換の可能性が高まる。

 

一方、日銀の早期政策修正やFRBの追加利上げとの見方が一段と強まった場合、日経平均株価がフィボナッチ23.6%水準32,119円でサポートされるかに注目。サポートされた場合、日本株の地合いが強まりつつあることを投資家に印象付けよう。

日経平均株価先物日足チャート

A screen shot of a graph  Description automatically generated

資料:Trading View

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米ドル円(USDJPY)の見通し

ドル円は、昨年10月から今年1月にかけてのドル円の値動きに基づいたフィボナッチリトレースメント78.6%水準146.652レベルをブレイクしたものの、日本銀行の金融政策を巡る不透明感が高まったことを受け、反落している。

 

フィボナッチ146.652レベル近辺でサポートされているものの、ドル円上昇(ドル高円安)の勢いが衰えていることを示す「弱気の乖離(ダイバージェンス)」が、RSIおよびMACDで示現している。テクニカル面では、ドル円にやや弱気のシグナルが点灯しつつある。

 

20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)にて、米国の追加利上げや、高い政策金利を維持、もしくは22日の日銀会合にて、当面の金融緩和維持との見方が強まらない限り、9月7日高値147.872レベルがレジスタンスとして機能しよう。

 

一方、FRBの利上げ終了や、日本銀行が早期に政策修正を実施するとの思惑が高まった場合、ドル円は、6月30日高値145.07レベルでサポートされるかに注目。下方ブレイクした場合、7月中旬以降のドル円の上昇トレンドが終了した可能性が高まる。

USDJPY日足チャート

A graph of stock market  Description automatically generated

資料:Trading View

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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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