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ビットコイン価格見通し:ビットコイン市場に変化!?

ビットコイン価格見通し:ビットコイン市場に変化!?

Tetsuya Kimata, ストラテジスト

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このページの内容

※2023年4月17日13時45分更新。

ビットコイン、Bitcoin、BTC/USD、30,000ドル、ダイバージェンス―トーキングポイント

  • ビットコイン市場が成熟しつつある?
  • 他の資産と併せ持つメリット
  • パーフェクトオーダー成立も弱気のダイバージェンスが発生
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乱高下を経てビットコイン市場が成熟しつつある兆し

ビットコイン価格が30,000ドル突破後、3万ドルを挟んでの攻防が続いている。ビットコイン価格の上昇に伴い、暗号資産の市場規模が再拡大しており、1.3兆ドルに迫る規模まで拡大している。

暗号資産市場規模

Chart, line chart  Description automatically generated

資料:CoinMarketCap(https://coinmarketcap.com/charts/

ビットコインは、仮想通貨業者の不正等を背景に乱高下を続けてきた。投機的資産と見なされることもあるBitcoin (BTC)だが、徐々に市場が成熟しつつある兆候が見られている。様々な投資家が参入、規制の導入、認知度の向上等を背景に資産の変動率は徐々に低下していくことが予想される。実際に、徐々にビットコインの価格の変動率は低下しつつあり、市場が徐々に成熟していることを示唆している。

image2.png

資料:BloombergよりDailyFX.comが作成。週間のリターンに基づいた22週ローリング標準偏差(年率換算)

ビットコイン価格はその他の資産の値動きと連動性(相関)していない。そのため、他の資産が下落していていても、ビットコイン価格は下落しない傾向を示唆しており、他の資産と一緒に併せ持つメリットがあり、他の資産を持っている投資家の一段のビットコイン市場の参入・拡大を促す可能性がある。

ビットコイン価格と他の資産との連動性(相関係数、±1に近づくと連動性が高い)

image3.png

資料:Bloombergのデータを用いてDailyFX.comが作成。世界国債指数はBloomberg世界国債指数(米ドル建)、新興国株はMSCI新興国株指数。週次リターンに基づいたビットコインとの相関。米国10年債は週次利回り変化幅。

ビットコイン先物や先物ETFが上場する等、投資家にとってのビットコイン投資の障壁が下がりつつある。暗号資産業者の不正その他によるビットコインを含めた暗号資産市場が再び不安定になる可能性は否定できないものの、ビットコイン投資がしやすくなることは、中長期的に投資家層が拡大、ビットコイン市場・価格の上昇圧力となる可能性がある。

ビットコイン価格:中立

ビットコイン先物の投機筋が極端なショートポジションとなっている場合、ポジションの解消に伴い、ビットコイン価格の上昇圧力となる。逆に、ロングポジションが蓄積している場合、ポジションの解消に伴い、ビットコイン価格の下落圧力となる。現在はショート(売り)ポジションとなっていて、水準は過去平均と同水準である。また、ビットコイン価格は以前の高値と比べると約50%低い水準であり、ショートポジションが今の価格水準で極端に蓄積していき、ビットコイン価格の下落圧力になる可能性は低いと思われる。

image4.png

資料:BloombergよりDailyFX.comが作成。

日足チャートを確認すると、9、20、50、200日指数移動平均線が全て上向きかつ、上から順に並んでおり、強気の「パーフェクトオーダー」が成立している。一方、MACD(移動平均収束拡散手法)にて弱気を示唆する弱気のダイバージェンスが示現しており、ビットコイン高の勢いが衰えてきていることを示唆している。RSIでも同様に弱気のダイバージェンスが示現している。また、強気のバンドウォークをしていたものの、ローソク足が移動平均線の戻っており、強気シグナルが解消しており、中立とする。再び直近の高値を更新し、MACDやRSIで弱気のダイバージェンスが見られなかった場合、強気に転換する可能性が高まる。強気転換した場合、「ビットコイン価格見通し:更なる高みへ」で示したシンメトリカルトライアングルから推察される31,200ドル、上昇レクタングルパターンから推察される32,500ドル、逆ヘッドアンドショルダーから推察される34,000ドルが視野に入る。

ビットコイン日足チャート

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資料:Trading View

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-- DailyFX.com ストラテジスト 木全哲也著

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