豪ASX 200、日経平均:テクニカル分析見通し



豪ASX 200短期テクニカル分析見通し - 中立
オーストラリアのASX 200株価指数は、当面は底打ちする可能性があり、短期的には上昇レンジが拡大しそうな兆候が現れている。
ASX 200指数は4日、重要なレジスタンスである9月29日の高値6,595を上抜け、ダブルボトム(9月末と3日の安値)を形成したため、9月下旬の高値6,824を試す展開となる可能性が出てきた。これは、今週初めに6月安値6,407に位置する強いサポートを上回ったことに続く動きである。これらの動きは、オーストラリアの代表的株価指数が少なくとも、広い範囲ではあるが、レンジ内にとどまり続けることを示唆している。レンジの上限は8月高値7,138で、これは200日移動平均線(現在7,068近辺)とほぼ一致した水準となっている。
豪ASX 200 1時間足チャート

資料:TradingView
日中足チャートでは買われ過ぎの状態にあるため、ごく近い将来、つまりここ数日の間に、指数は少し下降する可能性がある。チャートが示すように、指数は9月末を始点とした上昇チャネルの上端に一致する、強固なレジスタンスが収束している6,824を試している。しかし、週足チャートでは、3日の安値(14週RSIの上昇に伴い指数のダブルボトムが示現)と200週移動平均線の強いサポート付近で、モメンタムが上昇する逆行現象が見られることから、指数の下げは限定的または短期間にとどまりそうに見える。
下降局面では、9月上旬の安値6,715、5日の安値6,700辺りが最初のサポートとなりそうである。より強力なサポートは6,595にある。上昇局面では、ASX 200指数が重要な抵抗線(現在7,068)である200日移動平均線を上抜けることが、より大きな下落圧力を緩和するために必要だろう。



日経平均 短期テクニカル分析見通し - 中立
日経平均株価はここ数日、急反発したことで、短期的にはレンジ内での上昇が続くとの見方が強まっている。日経平均株価は、6月安値27,030からそれほど離れていない、3月から続く上昇チャネル下端に位置するかなり強力なサポートが収束しているエリアを上回る水準で推移している。チャネルの上端は3月下旬を始点とする上昇トレンドライン(現在29,620)である。
日経平均 週足チャート

資料:TradingView
チャネル内では、日経平均は下限で取引されており、ゆっくりと上昇していることを示している。日本の代表的な株価指数の上昇モメンタムを改善するには、チャネルの中央近辺(現在28,000)を突破する必要がある。より強固なレジスタンスは8月高値29,222である。29,222を上抜けた場合は、再び上昇トレンドに転じたことを示す強いシグナルとなる。
大局的な観点から見ると、世界の主要株価指数が軒並み軟調であるにもかかわらず、3月の日経平均株価は24,380付近の重要な水平トレンドラインのサポートを維持した。これは、2020年11月の強気のブレイク発生に続くもので、指数の方向性を示す広範なトレンドが上向きな状態を続けていることを示唆している。



--- DailyFX.com ストラテジスト マニッシュ・ジャラディ著